【東京から北海道 移住】失敗と苦労の体験談③ ~移住後の落とし穴編~

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前回は東京から北海道へ移住をするための「物件探し編」、「引っ越し業者選定編」について書きました。今回は北海道の田舎町へ無事に引っ越しを完了し、実際に生活を始めていく中で発覚した落とし穴を紹介していきます。新生活がスタートしてから予想外な失敗や苦労が色々ありました。。。事前にちゃんと調べておけば分かっていたことかもしれませんが、ある日突然発覚すると困ったものです。では、実際の経験をいくつか紹介していきますね♪

☆【北海道 移住】ある田舎町への移住記録 の別記事

 

【 東京から北海道 移住 】失敗と苦労の体験談③ ~移住後の落とし穴編~

 

「灯油ボイラー」って何?

 

私は東京のアパートやマンションに住んできたので、「灯油ボイラー」というものを知りませんでした。引っ越してきた当日に知ったのですが、北海道の新しい家では、ガスではなく灯油を使用してお湯が出る仕組みだったのです!!

今まではガス会社へ事前に連絡をして、当日立会いのもとガスのチェックが終わればすぐにガスが使えるようになり、お湯も使えるようになりました。ところが、この住宅でお湯を使うにはガスではなく「灯油」が必須だったのです、、、

物件の詳細情報には、給油:「灯油ボイラー」と書いてあったのは認識していたのですが、大して気に留めずにスルーしていました。事前にちゃんと調べておくべきでした(>_<)

灯油ボイラーという単語を生涯見たことも聞いたこともなかった私は、初めて現物を見たとき、「ん??何これ??」状態でした。

早速スマホで色々と調べてみると、灯油ボイラーというものが分かりました。要約すると、

灯油ボイラーとは、

灯油を使用する給湯器のこと。
お風呂や洗面台などの生活で使用するお湯ガスでなく灯油で温めるシステムのことを指します。
毎月の費用を安く抑えることができ、寒冷地では非常に役立つ給湯器です。

のような感じです。つまり、お湯を沸かすための給湯器で、灯油がないとお湯が出ないということです。

引っ越し先の新しい家の脇に、灯油を入れるこのタンクの設置されていました。この灯油タンクは420ℓほどで満タンになるサイズです。見たことがないとちょっと想像がつきにくいかもしれませんが、かなり大きいサイズです。2ℓペットボトルの210倍の容量ですからね。

 

これが灯油タンクです

 

以前北海道へ旅行した際、車で移動中に多くの一軒家の脇に「4本脚が付いた四角いタンク」を見かけて気になっていました。その「4本脚が付いた四角いタンク」こそが、実は灯油タンクだったということにこの時初めて気付きました。「4本脚」というのは豪雪地帯ならではのもので、雪に埋もれないための構造なのです。灯油ボイラーとは、北海道で生きていくために必要なものだったんですね。

そこでまた疑問です。

「灯油ってどうやって入れてもらうの?」

「いったいいくらかかるんだろ?」

またもやスマホで検索し、灯油配達サービスをやっているお店というものを見つけることができました。そのお店の方に色々と聞き、当日中に給油してもらうことができました。お店によっては配達する曜日が決まっているので、当日中に給油できたのはラッキーでした。

灯油タンクを満タンにするには4万円近くかかるとのこと。引っ越し費用で20万円近い出費をしていた私の懐はちょっと寂しかったので、とりあえず2万円分だけ給油してもらいました。ちょうどタンクの半分くらいですね。

全く想定していなかった痛い出費でした。

灯油ボイラーについてさらに調べてみると、固定コストが抑えられるとありました。先々お得になるのでしょうか?この2万円分の灯油で何ヶ月過ごせるのかによりますね。これから使ってみて検証していきます。ただ何しろ冬は恐ろしく寒いので、あっという間に灯油を使ってしまうんじゃないかと心配ですが。。。

灯油ボイラーについて調べていて知ったのが、以下の注意事項です。

 

・灯油タンクは空にしてはいけない!!
・空になる前に必ず給油する!!

※タンクを空にすると、タンクに灯油を入れてもボイラーがつかなくなる時があります。そうなるとお湯が出ません。空になったことで、配管の中に空気が入って灯油が流れなくなることが原因です。

 

タンクの外側から目盛りが見えるので、灯油の残量を確認ができます。ちょこちょこ気にしてチェックしておきましょう。

灯油は価格が変動するので、これからは灯油価格もマメにチェックが必要になりました。なるべく安い時に買いたいですからね。

 

「国民健康保険料」が高い

 

現在休職中(つまり無職)の私は国民健康保険に加入しています。会社を退職してからは住んでいた東京区内で国民健康保険に加入していましたが、北海道へ移住して新たに加入をしました。後日、国民健康保険料の通知書が届いてビックリ!!

東京区内の時と比べて1.5倍も高い!!

保険料は前年度の所得によるので、退職した年は支払いが大変だということは理解していました。しかし、東京では年間数十万円だった国民健康保険料が、こちらだと約1.5倍にも跳ね上がります

東京でも国民健康保険料は高いなぁ~と感じていましたが、そんな比ではありませんでした。。。_| ̄|○
田舎町で高齢者が多いため、若い人たちへの負担が大きいのでしょうか。今思うと、東京は若い世代が集中しているので金額がまだ優しいのでしょうか。

とにもかくにも、私みたいに通知書を見て衝撃を受けないためにも、住む予定の市区町村の保険料を予めシュミレーションして把握しておくのが安心ですね。予め金額を把握しておくと衝撃を和らげます。しかし、毎月の支払に苦労しそうです、、、。

市区町村によって保険料率が異なりますので、移住先によってはお得になる場合もありますからね☆

 

「免許証の住所変更」手続き

 

移住した後は、転入届・健康保険証の申請など、役所へ届け出する手続きが発生します。それらは最寄りの役所で手続きができますが、私にとっての落とし穴は

「免許証の住所変更」の手続き

でした。
この手続きができる警察署が近くになくて、管轄の警察署が遠い!!
警察署までは20㎞ちょいの距離で、行くには車が必要な場所だったのです。まだ車を保有していない私は公共交通機関を使用したのですが、電車35分+バスでの移動でした。東京のように電車がバンバン出ている訳ではなく、1時間~2時間に1本くらいの本数なので面倒になってしまい、結局は引っ越しして3ヶ月経ってから手続きしました。

以前は、町の交番でも手続きができたらしいのですが、免許証にICチップが埋め込まれてからは管轄の警察署へ行く必要ができたのです。偽造防止などの目的で免許証がICカード化されたのですが、こういう時は不便を感じました。

今回の経験で、田舎で生活するためには絶対に車が必要だということを痛感しました。無職になってからでは車のローンを組むのも厳しいので、車なしで田舎へ移住する場合は、失敗しないためにもすぐに車を確保できるように準備しておけば安心です。

 

「ハローワーク」が遠い

 

私は東京で仕事を辞めたので、東京都内のハローワーク(公共職業安定所)で雇用保険の手続きを済ませていました。北海道へ移住したことによって登録内容変更のために管轄のハローワークを調べたところ、ここも上記の「免許証の住所変更手続き」と同様ですが、ハローワークが遠い。。。

電車とバスを使って、時間もかかりますがそれよりも往復で1500円以上するのです。高い!!

東京都内に住んでいる時は、ハローワークまで往復440円でした。その時でさえ何度も通うとなると高いなぁ~と感じていたのですが甘かったです(T_T)

ハローワークは求人情報を得たり職業相談できる窓口があり、北海道で就職活動をするには欠かせない存在です。公共交通機関を使って行くこともできますが、往復するのにほぼ1日を費やしてしまうので、やっぱり車が必要です。

11月からは早くも雪が積もり始める北海道。覚悟してハローワークへ通って就職活動をしていきたいです(>_<)

 

まとめ

 

同じ日本でも北海道に住むのは海外に住むような感覚です。広大な面積に対して人口密度の低さから見れば分かるように、都会の慌ただしさから解放してくれます。しかし、灯油にかなりの費用が発生したり、保険料が高かったり、どこへ行くにも車が必須だったりと失敗ばかりで新たな悩みが出てきました。東京と田舎のそれぞれの良し悪しを理解した上で生活すると、より快適に過ごせると思います。

事前準備して状況を把握しておくことは大事なことなので、移住を検討の際は、ぜひ参考にしてみてくださいね。

北海道へ移住して気付いたことなど、また記事を書いていきますね。

☆【北海道 移住】ある田舎町への移住記録 の別記事

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