「地方の田舎へ移住」というと、一昔前までは定年後の生活を過ごす場所のイメージでした。しかし近年では、若者の田舎移住が注目されていますよね。最近では、少子化に伴い若者人口の減少に困っている地方の市町村が、様々なサポートをしながら若者の移住を促進しています。都会の慌ただしい生活や人混みに疲れて、田舎の生活に憧れる人も増えています。私もその中の1人。
大学卒業後に上京し、東京で15年間働いたのち東京から北海道移住を決意!!
日本国内での移住とはいえ、家探しから引っ越しの準備までやることは山ほど!!
田舎へ移住を検討・予定している方々へ、私の移住で体験した失敗や苦労が少しでも役に立つといいなと思いながら、まずは「移住準備のポイントとなる物件探し」について書かせていただきます♪
☆【北海道 移住】ある田舎町への移住記録 の別記事
【 東京から北海道 移住 】失敗と苦労の体験談① ~物件探し編~
移住先の家探し
「 北海道 移住 」するために、まずは住む家を決めること。
職場の転勤や次の仕事が決まっていればそう難しくはないですが、私の場合、仕事を辞めてどうしようかと考えている約1ヶ月の間に移住を決めました。無謀と言えば無謀なのですが、思い立ったが吉日。考えようによっては仕事をしていない今だからこそ、自由に動けると思ったのです。仕事を辞めて無職の期間というのは、サラリーマンをしていると人生の中でとても貴重な時間です。そのため、私は無職の状態で家を探す事に。しかしここで大きな問題が。
無職の状態で家を探すのはとても大変ということです。
なぜなら大家さんは無職の人には家を貸し渋ります。現在は部屋を借りたい人に対して、保証会社の利用を必須とする大家さんが増えています。保証会社を利用することによって、大家さんはもし部屋を借りた人が家賃を払わなかった場合でも、保証会社から家賃を払ってもらうことができるからです。
少し不動産の話になりますが、ここでいう「保証会社」とは、借主(部屋を借りる人)の連帯保証人になってくれる会社のことです。つまり部屋を借りた人が家賃を払えない場合、保証会社が部屋を借りた人に代わって大家さんに家賃を払うという仕組みです。連帯保証人というのは、通常であれば身内などがなるものです。しかし、実際には身内に保証人になってもらえなかったり、そもそも身内が他界している人もいます。そういう人たちのためのサービスです。
もちろんただで保証人になってくれる訳ではありません。保証会社に連帯保証人になってもらうには、審査と費用がかかります。
では保証会社が審査をする際、何を一番重視するか。もうお分かりですね? そう、
です。当たり前ですね。ちゃんと家賃を払ってもらわないと、保証会社は借主に代わりに大家さんに家賃を払わないといけないのですから。そうなったら保証会社は大損です。
私の場合、移住を決意した際には既に無職だったので、当然難航が予想されました。無職だと「毎月家賃を払えない人」と判断される可能性が高いです。仕事をしていないのにどうやって家賃を払えるの?ってことです。
知り合いの不動産屋に”無職でも家を借りれるか?”と相談したところ、
「地方では、直接大家さんに交渉した方が家を安く借りられる可能性がある」とのことです。おそらく地方ではまだまだ都会と違って昔気質な所が残っているからだと思います。
しかし、実際にはどうやって大家さんを探すのだろう・・・?と悩みが増えることに。
一生そこに住むという決意や、お金に余裕があれば家を購入しちゃえば解決!なんてこともありですが、大半の人には非現実的ですよね。もしかしたら戻るかもしれないという選択肢は残しておきたいし、貯金がない状態で移住を考える人も多いでしょう。そう考えると家を購入するという選択肢はちょっとハードルが高い。。。
そんな訳で、移住すると決めたのにいきなり頭を悩ませることに。今まで普通に賃貸契約をしてきましたが、実は部屋を借りるということはこんなに大変なんだと気付かされました。同時に、サラリーマンとして会社に所属しているということのメリットも痛感しました。
しかしここで諦める訳にはいきません。幸い会社を辞めた私には有り余るほどの時間がある。そこからはひたすらネットで移住した人のブログなどを読み漁りました。そこで、私が目を付けたのが、地方行政が提供している「定住促進住宅」です。
住宅に関する情報を地方行政がホームページに掲載していることが多いので、まずは情報のチェックが必要です。
この情報というのは、空き家バンク・空地バンク・定住促進住宅などがあり、地方行政が移住者をサポートしてくれれる仕組みです。地方行政がサポートしてくれるなんて、今の私のような人間にとってはまさに渡りに舟♪
行政によって支援内容が異なりますが、移住支援を活用してお得に家を探すのもいいでしょう。また、行政によっては「移住体験」という支援サービスがあります。
主な各サポートについて簡単にまとめました
■空き家・空き地バンク
その町に存在する建物のうち、個人が居住していない物件や使用されていない店舗などの空き家・空き地の情報を提供する制度。制度を利用するには登録が必要。
■定住促進住宅
定住を考え、住宅を必要としている人で、その町に将来定住することを前提に、定住までの準備期間に「定住促進住宅」への入居ができる仕組みです。ただし、入居には条件があります。入居には空きのある募集中の物件のみ応募できます。入居期間は制限があります。
■移住体験
「移住に興味はあるけど、いきなり移住するのは不安・・・」、「セカンドホームを持ちたい」という人向けです。数ヶ月~1年の短期間だけ家を借りることができ、移住体験ができます。
※詳細は各行政のホームページなどで確認できます。
移住支援を活用して入居できれば、無職であっても不動産屋の審査は無用となります!!
※ただしそれぞれ行政による審査はあります※
ちなみに、私は定住促進住宅に応募し、無事に住むことができました。
応募してから地方行政による審査の結果が出るまで、約1ヶ月かかりました~。
もともと住んでいたマンションの退去は2ヶ月前通知で、定住促進住宅への応募と同時に退去通知を出しました。審査結果を待っている間はかなりドキドキでした。なにしろ初めてのことなので勝手も分からず、審査結果が分かるまで約1ヶ月程度かかるとは聞いていましたが、それよりも長引くこともあると聞いていました。しかも、1ヶ月以上待たされた上、万が一審査に通らなかったらリアルで家なき子になってしまいますから。
また、引っ越すにあたっては出来る限り無駄なお金を遣いたくないものです。私が元々住んでいた部屋の家賃は約10万円でした。私の場合、移住先の入居日が27日だったのですが、元々住んでいた部屋の解約日をその前日の26日にすることができました。26日に部屋を明け渡す立会いをして、そのまま羽田から北海道へ移動しました。家賃も日割りだったので、1円も無駄にすることなく引っ越すことができました。
定住促進住宅を借りるまで
ここからは住宅を借りるまでの体験を書いていきますね。
借りたい物件が決定したら、行政機関へ申込書類を提出します。
申込書類はホームページからダウンロードできたり、行政機関からもらうことができます。
提出書類は行政により異なりますが、私の場合は、入居申し込みの申請書に『なぜこの町に住みたいか?』、『この町で何をしたいのか?』などを記入する必要がありました。
この内容によってどれほど審査に影響するのかは分かりませんが、勢いや好奇心だけの理由では通用しないかもと思い、数日間悩みました。
申し込みにはいくつか条件があって、その中の1つに「住民税に滞納がないこと」とあります。
そのため、提出する書類に「納税証明書」が必要です。
この「納税証明書」ですが、昨年度分を役所から出してもらうのす。
ここで盲点がありました。
昨年に都内の別区へ引っ越しをしていた私は、何も考えず当時住んでいた区役所へ行きました。
ところが、昨年度分をもらうためには、昨年の1月1日に住民票を置いていた区役所へ行く必要があるのです!!
「同じ東京都なんだから、ここでもらえないのー?!」と尋ねるも
答えは案の定、「NO」です。
同じ都内だからまだマシでしたが、都道府県をまたいでたら手間ですよね~。小さな失敗でしたが、ここは要注意です!!
他には住民票などの書類一式を郵送して、あとは結果を待つだけです。
と同時にもともと住んでいたマンションの退去通知も出しました。
審査結果が出るまでおおよそ1ヶ月間と聞いていたのですが、状況が気になり何度も役所へ連絡しては「いつ頃結果が出ますか?」と質問ばかりしてました。その度に現状をきちんと報告していただいた役所の担当者には感謝です。ただ印象としては、比較的のんびりしているという感じです。都内とはスピード感が違うので、余裕を持つことが大切です。
そうこうしているうちに1ヶ月が経過し、無事に入居が決定!!
家なき子からの回避で安堵でしたが、すぐに引っ越し業者の選定、電気、ガス、水道などの手配などやることが現実になり、大忙しの日々に早変わり。
この引っ越し準備についてはまた今度、別の記事で書いていきますね。
まとめ
今回は移住先の物件探しについて書かせてもらいました。何しろ突然決めた移住だったので、全てが手探り状態。移住すると言っても住むところがなければどうしようもないですからね。とりあえず移住を考えてから2ヶ月ほどで無事物件を決めることができました。普通に無職の状態で家を探すのは大変苦労しますかねら~。私の場合、市区町村の支援があるかが移住の決め手になりました。
次は物件が決まった後の引っ越し業者選定について書きますね。ぜひお楽しみに(^_^)
☆【北海道 移住】ある田舎町への移住記録 の別記事
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