政府が大阪誘致を目指していた2025年国際博覧会(万博)の開催国を決める博覧会国際事務局(BIE)の総会が23日にパリで開催されました。加盟国による投票の結果、日本(開催地:大阪)がロシア(開催地:エカテリンブルク)とアゼルバイジャン(開催地:バクー)を破り、開催国に選ばれました!!
2025年国際博覧会(万博) 大阪に決定!!
開催地決定ルール
② 2候補による決選投票になった場合は、過半数の票を得た候補地に決定。
投票の結果
加盟170カ国のうち、投票資格のある国が無記名で投票しました。1回目の投票では、日本が85票と最多得票を集めましたが、残念ながら決定の条件となる3分の2を満たせずロシアとの決選投票に突入(アゼルバイジャンがこの時点で落選)。その結果、日本が92票を獲得し、61票のロシアを上回って見事に開催国に決定しました。
国際博覧会(万博)とは
そもそも国際博覧会(万博)とはどんなものなのか見てみましょう。
国際博覧会条約によれば、国際博覧会とは「複数の国が参加した、公衆の教育を主たる目的とする催しであり、文明の必要とするものに応ずるために人類が利用することのできる手段又は人類の活動の一若しくは複数の部門において達成された進歩若しくはそれらの部門における将来の展望を示すものをいう。」とされている。
引用:Wikipedia
なんかちょっと難しいですね。他で調べたところ、時代の最先端をいく世界各国の科学技術を集めて展示し、各国の文化などを紹介する展示などで国際交流を深めようとする世界最大規模の博覧会ということです。
国際博覧会の区分と手続き
国際博覧会条約に基づく博覧会を行うには開催を希望する政府が博覧会国際事務局(BIE)に申請(立候補)し、総会で承認される必要がある。
国際博覧会は会場の規模やテーマなどから、主に“登録博覧会(登録博)”と“認定博覧会(認定博)”の2つに大別されている(以前は「一般博」と「特別博」に区分されていた)。
国際園芸家協会が認定した「国際園芸博覧会」のうち大規模なものでBIEが認めたものと「ミラノ・トリエンナーレ」でBIEが認めたものは、「認定博(以前は「特別博」)」として国際博覧会と称することが出来ることとなっている。
一般的に国際博覧会は開催国政府が主催する事が多いが、政府以外が主催者になっても良いことになっている。ただし、国際博覧会条約の事務局である博覧会国際事務局(BIE)に国際博覧会開催を申請(立候補)出来るのは各国政府のみである。政府以外の団体が主催者となった場合、その主催者はBIE条約上、政府機関とみなされる。具体的には2005年日本国際博覧会(愛知万博、愛・地球博)の主催者の財団法人の2005年日本国際博覧会協会などがこれにあたる。BIE条約の非加盟国も、国際博覧会に参加することはできる。大規模な国際博覧会の場合、参加国はBIE条約の加盟国の数よりも多くなることが多い。また、BIE条約の非加盟国が国際博覧会開催を申請することも制度上は可能である。ただしその場合、申請と同時にBIE条約に加盟することが多い。日本は日本万国博覧会(大阪万博)の開催申請直前にBIE条約を批准した。
引用:Wikipedia
日本が開催、参加した主な国際博覧会
| 開催年 | 名称 | 通称・略称 | 区分 |
| 1970年 | 大阪万博 | 一般博 | |
| 1974年 | 特別博 | ||
| 1975年 – 1976年 | 沖縄海洋博 | ||
| 1982年 | |||
| 1984年 | |||
| 特別博(大国際園芸博覧会区分) | |||
| 1985年 | 筑波科学博、つくば万博 科学万博、つくば博 |
特別博 | |
| 1986年 | |||
| 1988年 | |||
| 1990年 | 花の万博、花博 | 特別博(大国際園芸博覧会区分) | |
| 1992年 | 一般博 | ||
| 特別博 | |||
| 特別博(大国際園芸博覧会区分) | |||
| 1993年 | 特別博 | ||
| 特別博(大国際園芸博覧会区分) | |||
| 1998年 | 特別博 | ||
| 1999年 | 特別博(大国際園芸博覧会区分) | ||
| 2000年 | 一般博 | ||
| 2002年 | 特別博(大国際園芸博覧会区分) | ||
| 2003年 | 認定博(大国際園芸博覧会区分) | ||
| 2005年 | 愛知万博、愛・地球博 | 登録博(国際特別博) | |
| 2006年 | 認定博(大国際園芸博覧会区分) | ||
| 2008年 | 認定博 | ||
| 2010年 | 上海万博 | 登録博 | |
| 2012年 | 認定博 | ||
| 認定博(大国際園芸博覧会区分) | |||
| 2015年 | 登録博 | ||
| 2017年 | 認定博 | ||
| 2019年 | 認定博 (大国際園芸博覧会区分) |
※出典:Wikipedia
こうやって見てみると、国内開催の万博は1970年大阪万博、05年愛知万博(愛・地球博)に続き3回目となります。大阪では1970年の大阪万博以来、55年ぶりの開催となります。
2025年国際博覧会について
テーマは「いのち輝く未来社会のデザイン」。長寿時代の豊かな人生の送り方や持続可能な社会システムなど世界共通の課題を解決する未来像の共有を目指すそうです。
場所ですが、大阪市此花区の人工島・夢洲(ゆめしま)の155ヘクタールを会場にする予定で、2025年5月3日~11月3日の185日間の開催を予定。150カ国や国際機関などが出展する166のパビリオンを見込み、来場者数は2800万人を想定しているとのこと。
また大阪府・市は万博開催前年の2024年にも、夢洲内の隣接地にカジノを含む統合型リゾート(IR)の開業を目指しているそうです。
まとめ
愛知万博の際、私の友人は1999年に名古屋に異動になり準備に入っていました。それほど大掛かりなプロジェクトなんですよね。大阪開催が決まったのは非常に嬉しいことですが、万博に関わる人たちはこれから開催までの数年間、非常に忙しくなるでしょう。
万博には大勢の人が訪れます。経済効果も絶大なものがあります。大変だとは思いますが、素晴らしい万博になるようにみなさん頑張って欲しいと思います。大阪万博にはぜひ足を運びたいと思います。


コメント