先日驚きのニュースを目にしました。それはバスケットボールの神様とも言われたあのマイケル・ジョーダンが、eスポーツに参入したというのです。バスケットボールとeスポーツでは全然ジャンルが違うじゃないかと思いませんか? 私は思いました。まさかマイケル・ジョーダンはゲームも上手いのか?? いったいどういうことなのか、調べてみました。
人気沸騰のeスポーツ マイケル・ジョーダンも参入!!
そもそもマイケル・ジョーダンって誰?
私は高校生の頃にバスケットボールをやっていましたし、まさにマイケル・ジョーダンが大活躍していた時だったので当然知っています。当時バスケットボールをやっている人の多くにとって、MJ(マイケル・ジョーダン)は憧れの存在だったと思います。エアMAXという靴も大ヒットしたので、バスケットボールをやっていなくても靴が好きな人は知っているかもしれません。しかし、最近の若者やバスケットボールに興味のない方はご存じないかもしれません。
そこでまずマイケル・ジョーダンとはどんな人なのか、そしてどれだけ凄い人なのかを簡単に説明します。まずは簡単なプロフィールからです。
プロフィール
名前 : Michael Jeffrey Jordan(マイケル・ジェフリー・ジョーダン)
生年月日 : 1963年2月17日
身長 : 198cm
体重 : 99kg
出身地 : アメリカ(ニューヨーク州ニューヨーク市ブルックリン区)
出身大学 : ノースカロライナ大学
所属チーム: 1984-1993 シカゴ・ブルズ
1995-1998 シカゴ・ブルズ
2001-2003 ワシントン・ウィザーズ
記録
NBAという超人たちが集まる世界で、マイケル・ジョーダンはその超人たちを凌駕する力を見せつけていました。その結果、多くの輝かしい経歴を残しています。記録はとんでもない数があるので、その中の分かりやすい記録を2つ挙げます。
シーズン得点王: 10 (1986–87 ~ 1992–93 , 1995–96 ~ 1997–98 )
シーズン得点王連続記録: 7 (1986–87 ~ 1992–93 )
※「1986-87」という表記は、NBAの1シーズンは大体10月~翌年の4月頃です。そのため、このような歳またぎになっています。
シーズン得点王ですが、これは1つのシーズンで一番点を取った人がもらえる賞です。超人ばかりのNBAの中で、それほど身長が高いわけでもないマイケル・ジョーダンは10回もこの賞を獲得しています。しかもこの記録を7シーズンも連続して受賞しています。8シーズンにならなかったのは、1993年に一度引退をしたからです。引退していなければほぼ間違いなく記録は伸びていたはずです。
本当はもっともっと輝かしい記録やできればプレーを紹介したいのですが、バスケットボールやNBAをあまり知らない人にはさっぱり分からないと思うので省きます。ただ1つ言いたいのは、マイケル・ジョーダンは超人たちの中でも別格だったということです。有名なNBA選手の中に、「ラリー・バード」という選手がいました。この選手もかなり凄い選手だったのですが、マイケル・ジョーダンと対戦した時にこのような発言をしています。
NBAのスター選手ですらマイケル・ジョーダンのことをこのように言ってる訳です。マイケル・ジョーダンがどれほど凄かったかを表すコメントです。
マイケル・ジョーダンのビジネス
マイケル・ジョーダンはバスケット選手を引退してからも稼ぎ続け、プロ入りした1984年から2017年6月末までの収入は、総額18億5000万ドル(現在価値で換算すると約15億ドル/1600億円)と推計されています。もう私にはさっぱり分からない世界です。これだけお金があれば何もしなくても利息だけで生活して行けるのではないか?なんてちっぽけなことを考えてしまいます。
ただ、マイケル・ジョーダンは現役時代にナイキ社とスポンサー契約をし、エアMAXなどバスケットシューズで数々のヒットを叩き出しました。現在もNIKEで展開している彼のブランド「ジョーダン・ブランド」が大成功しているようです。
その他にも現役引退後、2010年にシャーロット・ボブキャッツ(現・シャーロット・ホーネッツ)を買収しテレビ放映権契約を獲得。今年発表されたニュースでは、その金額がこれまでの年間1400万ドル(約14億9400万円)から同2000万ドル以上になるという、とんでもない金額。
バスケットボールでも神様でしたが、ビジネスの世界でもその神っぷりをいかんなく発揮しています。
なぜeスポーツに参入?
最初マイケル・ジョーダンがeスポーツに参入するというニュースを見た時、マイケル・ジョーダンがプレイヤーとして挑戦するのかと思いました。そんなわけないだろって言う人が多いと思いますが、マイケル・ジョーダンはNBAを一度引退し、MLBで野球選手としてデビューした経緯があります。そんな事をやってのけてしまう神様なので、もしかしたら今回もプレイヤーとしてなのかと思いました。
しかし実際にはeスポーツのオーナーグループの「aXiomatic」に投資するということでした。この「aXiomatic」というオーナーグループですが、eスポーツのオーナーグループとしては大手で、強豪チームの「チーム・リキッド」のオーナーをしていることでも有名だそうです。「チーム・リキッド」には60人の選手たちが所属し、米ロサンゼルスとオランダを拠点に活躍しています。「チーム・リキッド」が昨年稼いだ賞金額はなんと1100万ドル。日本円にして約12億5千万円!!
ちょっと前の時代なら、ゲームばかりやってると根暗だなんだと馬鹿にされたものですが、今や稼げる職業として認知されてきました。こんな魅力的な世界に投資をしようと考えるのも理解できます。時代の流れと言うのは分からないものだなとつくづく感じますね。
マイケル・ジョーダンがゲーム業界と一線を画したと言われている理由
実はマイケル・ジョーダンがeスポーツに参戦したということが信じられない理由があります。そもそもマイケル・ジョーダンはゲーム業界と一線を画していると言われていたからです。
今年の初め、こんなニュースがありました。
北米バスケットボールリーグのNBA(ナショナル・バスケットボール・アソシエーション)と「NBA 2K」シリーズの発売元である2Kの親会社、テイクツー・インタラクティブがプロフェッショナルeスポーツリーグNBA 2K League を共同設立した
という発表です。これは世界中から「NBA 2K」のトップ選手を集め、2018年からeスポーツリーグを開幕するというものです。あのNBAがeスポーツに進出するなんて誰も考えていませんでしたので、かなりの人が驚いたのではないでしょうか?
実はこの「NBA 2K」というゲームですが、アメリカでは大ヒットしているバスケットボールゲームです。今はこのゲームが大人気で、マイケル・ジョーダンなど過去の名選手も登場しています。
それではマイケル・ジョーダンが活躍していた時代はどうだったのか?実は1993年に「NBA JAM」というバスケットゲームが人気を博しました。実在するNBAのチームと選手を使って戦うのですが、実はマイケル・ジョーダンはこのゲームには登場しなかったことでも知られています。間違いなく当時のNBA選手の中でナンバーワンだったマイケル・ジョーダン。しかしマイケル・ジョーダンはこの時、NBA選手協会のグループ・ライセンスから外れていたので仕方なかったのです。これを機にマイケル・ジョーダンはゲーム業界とは一線を画してきたと言われています。
そのためかどうかは分かりませんが、マイケル・ジョーダンがオーナーであるNBAチームのシャーロット・ホーネッツは、NBA 2K League には参加しないことを表明しています。このような事情もあったので、マイケル・ジョーダンがeスポーツに投資とはいえ参戦することは驚きでした。
まとめ
今回のマイケル・ジョーダンのeスポーツに対する投資は、それだけeスポーツが大きな産業になりつつあるということの裏返しでしょう。日本でも最近少しずつ取り上げられてきていますが、アメリカなどではいち早く盛り上がっています。
今後日本でもさらに多くの企業がeスポーツに対してスポンサー契約をするなど、投資をする流れになると思われます。すでに日本でも大手企業がeスポーツ事業に参入していますが、今後どのように日本国内で拡がっていくのか気になります。海外のように、例えば東京ドームのような大きな会場で開催されるようになるかもしれません。eスポーツとは少し違いますが、ニコニコ超会議はかなりの人で賑わっています。
コンサートやスポーツだけでなく、これからはゲームが人を集める大きなイベントになるかもしれません。私は元々ストリートファイターというゲームにハマっていたので、今後どのようになっていくのか楽しみです。今後もずっとeスポーツの世界を追っていきます。
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