B’z「兵、走る」で盛り上がるラグビーワールドカップ 簡単に分かる 超基本ルール

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日本で開催されているラグビーワールドカップ2019。我らがブレイブ・ブロッサムズ(日本代表の愛称)はアイルランドを始めとする強豪国相手に予選リーグ全勝で1位通過!! あの感動も冷めやらぬうちにベスト8の戦いに入りますが、その前に試合中に多いファウルを覚えておくともっとラグビーを楽しめると思います。今回は3つのファウルについてまとめてみました。

 

B’z「兵、走る」で盛り上がるラグビーワールドカップ  簡単に分かる 超基本ルール

 

ノックオン

 

「ノックオン」は素人でも分かりやすい反則です。内容はとてもシンプル。ボールを持っていたプレイヤーがボールを前に落としてしまったり、パスを受けようとしたプレーヤーが取り損なってボールを前に落としてしまうという反則です。

以下の動画がとても分かりやすいと思います。

 

 

前に落とすのはノックオン。後ろに落とすのはセーフなんです。

今大会は日本特有の湿気のせいでボールが濡れてしまい、海外の選手たちからは「濡れた石鹸のようだ」とまで言われています。その対策のため、スコットランドはシャンプーに浸したボールを使って練習したそう。ウェールズはボールをベビーオイルにつけて、滑りやすいボールに慣れる練習をしたそうです。イングランドは水を張ったバケツをピッチの脇に用意し、いったんボールを水に入れてからパスの練習を繰り返してきたと報道されています。

たしかに今大会ノックオンはよく見られます。それだけにまず第一に覚えておかないといけないルールでしょう。

ノックオンをした場合は、相手ボールでのスクラムでプレーが再開となります。

 

ノットリリースザボール

 

タックルを受けて倒されたプレーヤーが、ボールを放さなかった時にとられる反則です。そもそもラグビーでは、倒れている選手はプレーしてはいけないという決まりがあります。そのため、ボールを持った選手がタックルで倒された場合には、すぐボールを放さないといけません。

試合の最中、審判がボールを持ったまま倒れている選手にボールを放すように声をかけているシーンをよく見ます。一応審判がノットリリースザボールの反則の笛を吹く前に警告してくれているんですね。さすが紳士的なスポーツ。審判も紳士的です。ただし、審判が声をかけてもボールを放さなかった、もしくは放せなかった場合はノットリリースザボールの反則を取られます。

「放せなかった場合」と書いたのは、倒れた選手が放したくても放せない状況があるからです。タックルをされた瞬間に相手チームの選手がボールを奪おうとした場合がまさにこの状況です。ボールを放してしまえば取られてしまうから放せないんです。このボールを奪いに行くプレーを「ジャッカル」と言います。以下の動画は、姫野選手がジャッカルに挑戦し、その結果ノットリリースザボールの反則を取った時の動画です。

 

 

ジャッカルはタックルが成功し、ボールが地面につく前にボールを奪わなければなりません。しかもジャッカルに行く際は、膝をついたり倒れたりしてはいけません。必ず2本足で立っている状態でなければいけないんです。簡単には出来ない高度な技術なので、試合で観れたらラッキーです(^_^)

ノットリリースザボールを取られた場合は、相手ボールのペナルティキックとなります。

 

オフサイド

 

基本的にはサッカーのオフサイドと同じように、ボールを持っているプレーヤーより前にいるプレーヤーはプレーに参加できません。ボールに触れることはもちろん、ボールより前で相手チームの妨害をしたりすることも禁止です。

ただし、ラグビーのオフサイドは場面によって細かく異なっているので、結構難しいです。以下、Wikipediaから引用しておきます。

 

1 一般プレーのオフサイド

  • ボール保持者より前の味方選手はオフサイドである。ボール保持者より前に出てしまったプレーヤーはプレーすることができない。
  • たとえば、スクラムから攻撃側のスクラムハーフがスタンドオフにボールを回したら、味方のFW全員がオフサイドの状態になる。スクラムから出てきたFWの選手は、一度、バックスのボール保持者より後方に下がってからプレーに参加する。

2 密集のオフサイド

  • スクラム、ラック、モールの密集戦の場合は、密集参加者の味方の最後尾の足とゴールラインに平行な線がオフサイドラインとなる。この線を超えた状態で新たにプレイすることは認められていない。
  • したがって、横から密集に参加したらオフサイドである。すでに密集に入っている選手は、密集から離れない限りプレイ続行可能。
  • 唯一の例外としてスクラムでのスクラムハーフは、スクラム内でのボールの位置がオフサイドラインである。

3 ラインアウトのオフサイド

  • ラインアウト時は、ラインアウトの列に並ばないプレーヤーはラインオブタッチ(=ラインアウトでボールを投入する地点)から双方とも10メートル下がらなければならない(ここがオフサイドラインとなる)。
  • (オフサイドの反則を取られたときも、10メートル下がった位置、もしくはゴールラインのうちいずれか近い方がオフサイドラインとなる。)
  • ラインアウトの列に並んだプレーヤーは、ラインオブタッチがオフサイドラインとなる。ラインアウトからモールやラックが形成されれば、ラインオブタッチを味方の最後尾が超えた時点でラインアウト終了となり、オフサイドは解消。バックスも密集の味方最後尾の線まで前進できる。

4 キックのオフサイド

  • ボールをキックした場合は、ボールではなくキッカー当人がオフサイドラインとなるので、キッカーより前にいる味方は全員オフサイドに相当する。彼らをオンサイドにするにはキッカーまたはキッカーより後ろにいたプレーヤーに追い越される必要がある。それゆえキッカー等オンサイドプレーヤーは必死に前へ走って、味方のオフサイドを解消するシーンが見られる。バンザイをしたり後退したりしてレフェリーにプレーに参加する意思がないことを表示するのはこのため。
  • また、キックされたボールの落下点からゴールラインに平行な10メートル以内の区域は、10メートル・オフサイドとなる。キックした側の選手があらかじめその区域にいた場合はオフサイドを取られる。
  • 敵にキックを返された場合やキックチャージが起こった場合は、ボールの位置がオフサイドラインとなる。
  • オフサイドの位置にいるプレーヤーがボールに関与しようとした場合に、オフサイドの反則に当たる。
  • オフサイドポジションにいたプレーヤーは、オンサイドとなる条件(オフサイドラインよりも後ろへ下がる、等)を満たさない限り、オフサイドが継続される。

引用:Wikipedia

 

オフサイドの反則を取られた場合は、相手チームにペナルティキックが与えられます。

 

まとめ

 

いかがでしたでしょうか。ラグビーを全く知らない人にとっては笛が鳴ってもいったいどこが反則だったのか分かりませんよね?正直ラグビーはとてもルールが細かくて難しいと思います。選手ですら全てのルールを理解していないと何かで読んだことがあります。

なのでまずは簡単なルールだけでも覚えていきましょう。それだけでも「あ、今のノックオン!!」、「ジャッカルでノットリリースザボールを取った!!」などとちょっと分かった気分になれます(^_^)

10月20日はいよいよ日本vs南アフリカ戦です。くしくもこの日は、2016年に亡くなった「ミスター・ラグビー」こと平尾誠二(ひらお せいじ)さんの命日でもあります。日本ラグビーの発展のために尽力し続けた平尾さん。きっと天国でワクワクしながら見守ってくれていると思います。ぜひ南アフリカ戦での勝利を平尾さんに届けたいものです。私も心の底から応援します。頑張れ、ブレイブ・ブロッサムズ!!

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