先日逮捕されたカルロス・ゴーン氏。カルロス・ゴーン氏がルノー、日産自動車、三菱自動車工業からもらっていた報酬額は、1年で20億円前後と言われています。1社あたり平均7億円近い金額になります。凄い金額だと思いますが、日本でもカルロス・ゴーン氏より報酬をもらっている人たちがいるんです。今回は日本で高額の役員報酬をもらっている人を調べてみました。
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- カルロス・ゴーン氏より高額!!
日本の上場企業の役員報酬は?
- 報酬額TOP10
- 10位 10.2億円 ディディエ・ルロワ 取締役(60) トヨタ自動車
- 9位 10.3億円 赤澤良太 前社長(51) 扶桑化学工業
- 8位 11.2億円 瀬戸欣哉 社長兼CEO(58) LIXILグループ
- 7位 12.1億円 クリストフ・ウェバー 社長(51) 武田薬品工業
- 6位 12.2億円 エデュアルド・ミナルディ元副社長(63) ブリヂストン
- 5位 12.3億円 ラジーブ・ミスラ 副社長(56) ソフトバンクグループ
- 4位 13.8億円 マルセロ・クラウレ 副社長(47) ソフトバンクグループ
- 3位 20億円 ロナルド・フィッシャー 副会長(70) ソフトバンクグループ
- 2位 24億円 ジョセフ・マイケル・デピント 取締役(55) セブン&アイ・ホールディングス
- 1位 27億1300万円 平井一夫 会長(57) ソニー
- まとめ
- 報酬額TOP10
カルロス・ゴーン氏より高額!! 日本の上場企業の役員報酬は?
報酬額TOP10
10位 10.2億円 ディディエ・ルロワ 取締役(60) トヨタ自動車
ルロワ氏はフランス出身。大学卒業後、1982年に仏ルノーへ入社。エンジニアとしてメキメキと頭角を表し、ハイスピードで昇進。やがてカルロス・ゴーン氏のもとで働くようになる。ルノーへ入社して16年が経った1998年、トヨタからヘッドハントの誘いを受ける。最初は断っていたがトヨタへの転職を決断する。トヨタ初の外国人副社長です。今となってはカルロス・ゴーン氏から離れて正解でしたね。
9位 10.3億円 赤澤良太 前社長(51) 扶桑化学工業
リンゴ酸やクエン酸などで世界的なシェアを誇る化学品メーカーの扶桑化学工業のCEOを退任した赤澤良太氏。今回は退職慰労金があったのでランクインしたようです。
8位 11.2億円 瀬戸欣哉 社長兼CEO(58) LIXILグループ
東大卒業後、住友商事に入社。その後いくつものベンチャー企業を立ち上げ、2016年1月にその手腕を買われてLIXILに社長として外部招聘されました。着任直後の2016年3月期こそ256億円もの最終赤字を余儀なくされましたが、翌2017年3月期は425億円の最終黒字へとV字回復に導き、続く2018年3月期は最終黒字を545億円へと伸ばした敏腕社長です。役員報酬の内、8億6,700万円が業績連動報酬です。まさに実力でもぎ取った報酬ですね。
7位 12.1億円 クリストフ・ウェバー 社長(51) 武田薬品工業
フランス共和国ストラスブールで医師の両親のもと生まれる。一族には医師や大学教授が多く、姉も心臓病専門医となった。15歳のとき一緒に登山をしていた父を雪崩事故で亡くす。その後弟も交通事故で死去。1992年リヨン第1大学薬学・薬物動態学博士課程修了、博士号取得。1993年スミスクライン・ビーチャム入社。
2003年グラクソ・スミスクライン フランス会長兼CEO。2008年グラクソ・スミスクライン アジア太平洋地域担当上級副社長兼ディレクター。2012年グラクソ・スミスクライン ワクチン社長兼ゼネラルマネジャー、グラクソ・スミスクライン バイオロジカルズCEO、グラクソ・スミスクライン コーポレート エグゼクティブ チームメンバー。
次期CEO含みで2014年に初の外国人社長として武田薬品工業代表取締役社長COO(チーフ オペレーティング オフィサー)に就任。2015年から武田薬品工業代表取締役社長CEO(チーフ エグゼクティブ オフィサー)を務め、7兆円規模のシャイアー買収を行うなどした。また、年10億円を超える役員報酬を受け話題となった。日本製薬工業協会副会長なども歴任。
引用:Wikipedia
6位 12.2億円 エデュアルド・ミナルディ元副社長(63) ブリヂストン
エデュアルド・ミナルディ氏ですが、情報が乏しく経歴などほとんど調べることが出来ませんでした。
5位 12.3億円 ラジーブ・ミスラ 副社長(56) ソフトバンクグループ
インド出身。ペンシルベニア大学で機械工学の理学士号とコンピューター科学の理学修士号を、MITスローン経営学大学院でMBAを取得。 1996年ドイツ銀行では投資部門の立ち上げに関わり、2008年6月までクレジット部門のグローバルヘッドを勤めたが、2009年5月25日UBSに移籍しクレジット部門責任者、2010年1月25日には債券・通貨・商品(FICC)部門の共同責任者、2012年11月からは世界金融ソリューソンズ部門を率いた。2014年4月15日UBSを退職するとフォートレス・インベストメント・グループ(英語版)に移籍してシニア・マネジングディレクターに就任したが、同年10月14日退職し、11月3日ソフトバンクグループのSIMI戦略的ファイナンス責任者に就任した。ほぼ同時期の10月30日地元インドの映画会社エロス・インターナショナル取締役も受諾し株主総会で選出される予定。 2016年10月ソフトバンク・ビジョン・ファンドの責任者に抜擢される。
引用:Wikipedia
4位 13.8億円 マルセロ・クラウレ 副社長(47) ソフトバンクグループ
1970年12月9日国連に勤めるボリビア人ルネ・マルセロ・クラウレの長男として赴任先のグアテマラで産まれる。幼少期はモロッコ、ドミニカ共和国で過ごし、高校はボリビアのラパスで過ごす。1989年に進学のために渡米。当初はローウェル大学(現・マサチューセッツ大学ローウェル校)に進学するがベントレー大学に移り1993年に卒業。学生時代に航空会社のマイレージを転売するベンチャーを立ち上げ、飛行機内でボリビアサッカー連盟副会長の知己を得ると卒業後はラパスに戻りボリビア代表チームのビジネスマネージャーを務めボリビア代表の1994 FIFAワールドカップ出場の裏方として働いていた時期がある。1995年渡米しボストンにあった不信の携帯電話小売店を引き継ぎ携帯電話を車で届けるサービスを行い成功する。1997年9月23日パートナーのデイブ・ピーターソンと共にマイアミでブライトスター社を立ち上げ中古携帯電話の再販で成功し2014年8月までCEOをつとめる。2013年10月にソフトバンクへブライトスターを売却し2014年8月11日からスプリント社CEOに就任。2018年5月、ソフトバンクグループのCOOに就任。
引用:Wikipedia
3位 20億円 ロナルド・フィッシャー 副会長(70) ソフトバンクグループ
南アフリカのウィットウォーターズランド大学でBachelor of Commerce、コロンビア大学でMBAを取得。
1972年8月ICL USAでController、1976年4月TRWでCFO、1983年1月ビジコープでVice Presidentを経て1984年7月からUNIXソフトウェア会社のInteractive Systems Corp.で1988年同社がコダックに買収されるまでPresidentを勤めた。1985年頃に孫正義と知り合い日本ソフトバンクを同社の日本代理店にしている。
1990年1月経営拡大の反動で損失を出し、経営不振に陥っていたBIOS開発メーカーPhoenix Technologies Ltd.のCEOに就任し業績改善に成功。Norwood Partners, LP.による敵対的買収から会社を防衛しつつ海外展開を推進した。
引用:Wikipedia
2位 24億円 ジョセフ・マイケル・デピント 取締役(55) セブン&アイ・ホールディングス
こんなに凄い人なんですが情報が乏しく経歴などほとんど調べることが出来ませんでした。
1位 27億1300万円 平井一夫 会長(57) ソニー
ソニーの業績をV字回復させ、新型aibo発表などでとにかく有名な平井氏。2月に突然退任を発表して世間を驚かせましたが、11億8200万円もの株式退職金が支払われるなど、今回堂々のトップとなりました。
まとめ
役員四季報2019年版を参考にしました。役員四季報によると、調査は原則2018年7月31日現在。2018年4月決算までの株主総会での異動を掲載しています。一部、その後の異動を追加取材していますとのことでした。
こうやって見てみると海外の方が10人中7人を占めるという状況です。ソフトバンクグループが3人入っているのが印象的です。今話題のカルロス・ゴーン氏はベスト10に入っていませんが、7.3億円で18位にランクインしています。これは日産自動車からもらっている役員報酬だけの金額です。三菱自動車工業やルノーからの報酬は含まれていません。
日本の企業が海外の方にかなり頼っている状況が見て取れます。世界の人口から考えれば日本人などかなり少ないので優秀な人材が海外に多いのも理解できます。ただ、今回のカルロス・ゴーン氏のようなことがあるので、できるなら日本人だけで頑張れるところは頑張って欲しいと思います。
人種差別などは大嫌いですが、日本人は努力することに関しては秀でている人種だと思っています。戦後の復興を見ても分かります。今こそその力を発揮するべきだと思います。会社の在り方を考えるいい機会じゃないでしょうか?
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