半世紀ぶりとなる山手線30番目の新駅の名前決定!! 新駅名は「高輪(たかなわ)ゲートウェイ」

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JR東日本は2020年春に開業する山手線と京浜東北線の新駅の名前を4日発表しました。山手線では30番目の駅、そして半世紀ぶりとなる新駅の名前は「高輪(たかなわ)ゲートウェイ」に決定。山手線の駅名にカタカナが入るのは初めてのことです。今回は「高輪(たかなわ)ゲートウェイ」について見てみましょう。

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半世紀ぶりとなる山手線30番目の新駅の名前決定!! 新駅名は「高輪(たかなわ)ゲートウェイ」

 

「高輪(たかなわ)ゲートウェイ」に決めた理由

 

「高輪(たかなわ)ゲートウェイ」駅ですが、山手線の品川駅と田町駅の間(東京都港区)に建設中です。2020年に暫定開業、2024年に本開業する予定です。駅名については2018 年6月5日(火)~6月 30 日(土)までの間、駅名案の募集を行っていました。応募総数は64,052 件 、応募種類は13,228種類。

その中で最も多かったのは、新駅西側の地区名「高輪」の8,398件でした。

 

1位 「高輪(たかなわ)」

2位 「芝浦(しばうら)」

3位 「芝浜(しばはま)」

 

第1位が「高輪駅」なのでそのまま「高輪駅」で良いと思うのですが、なぜか「高輪駅」は選ばれず。第2位、3位も選ばれず、結局選ばれたのは130位の「高輪ゲートウェイ」!!

選定理由について、JR東日本は以下のように説明しています。

 

選定理由

この地域は、古来より街道が通じ江戸の玄関口として賑わいをみせた地であり、明治時代には地域をつなぐ鉄道が開通した由緒あるエリアという歴史的背景を持っています。
新しい街は、世界中から先進的な企業と人材が集う国際交流拠点の形成を目指しており、新駅はこの地域の歴史を受け継ぎ、今後も交流拠点としての機能を担うことになります。
新しい駅が、過去と未来、日本と世界、そして多くの人々をつなぐ結節点として、街全体の発展に寄与するよう選定しました。

引用:JR東日本ホームページ

 

個人的な意見ですが、普通に考えて「高輪駅」が選ばれるべきなのではないでしょうか。実際に利用するのは私たち一般の人が多いですし、一般で公募したのですからその総意を汲むべきなのではないかと思います。しかし今回選ばれたのは130位の「高輪ゲートウェイ駅」。実際今回の新駅建設の背景には、東京オリンピックで来日する外国人観光客の問題があります。選定理由にも「国際交流の拠点」とあるのでおそらくオリンピックを意識しているのでしょう。

しかしオリンピックは一過性のものです。ずっとオリンピックをやっている訳ではなく、当然オリンピックが終わればオリンピックで訪れていた外国人観光客は母国へ戻ります。そうなれば通常の日本です。利用する人はオリンピック前と変わりはありません。

オリンピックのためだけに「ゲートウェイ」を付けた名称を選択したのはちょっと軽率だったのではないかと思います。また、今までの山手線の駅名は文字数が少ないので言いやすいです。しかし今回の「高輪ゲートウェイ」はちょっと長くて言いにくいと思います。結果、みんな略して「高輪」とか言うようになるのではないでしょうか?そうなると結局最初から「高輪駅」を選ぶべきでは?という声が出てきそうです。

 

新駅のデザインについて

 

駅名の発表と共に、新駅の照明のデザインについても発表がありました。

 

2. 新駅の照明デザインについて
・新駅の照明デザインは、「街のランドマークとなる暖かな光の駅舎」をコンセプトとし、建築の特徴である大屋根を照らし上げることで、柔らかな光に包まれたコンコースをつくります。
・この照明デザインは、当社東京駅丸の内駅舎ライトアップを手掛け、世界で活躍している照明デザイナーの面出薫(めんでかおる)氏によるものです。

面出薫氏:株式会社 ライティング プランナーズ アソシエーツ 代表取締役
代表作:JR 東京駅丸の内駅舎保存復原ライトアップ、東京国際フォーラム、JR 京都駅、六本木ヒルズ、シンガポール国立博物館、ガーデンズ バイザ ベイ、アマン東京などの照明計画を担当。

 

引用:JR東日本ホームページより

 

隈研吾氏が設計し、面出薫氏が照明を担当する新駅「高輪ゲートウェイ」駅はとても明るい駅になりそうですね。ただイラストを見る限り、太陽の光を遮るものが少ないように見えます。夏場はかなり暑くなり、紫外線の問題などはどのように対処しているのか気になります。

 

まとめ

 

今回の新駅の決め方については違和感があります。実際Twitterなどを見ていると、「高輪ゲートウェイ」という名称について「ダサい」「センスがない」など批判も多く見られます。JR東日本という企業のスタンスがハッキリした新駅の決定だったと思います。

と言っても決まってしまったのは仕方のないこと。しばらくの間はどうしても違和感を覚えると思いますが、いつかしっくりとくる日が来るといいですね。一番大切なのはその利便性です。山手線だけでなく京浜東北線も乗り入れるとのこと。正直、新駅が必要なのかは私には分かりません。品川駅と田町駅はそんなに距離があるとは思えないからです。そこに一駅出来て停車するとなると、品川駅と田町駅の間で要する時間が増えてしまいます。そのリスクを負ってまで新駅を作る訳ですから、その活躍に期待しましょう。

 

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