羽生結弦選手 右足首負傷のためGPファイナル欠場!!

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先日行われたフィギュアスケートのロシア杯で右足首を負傷した羽生結弦選手ANA)が、治療のためGPファイナル(12月6~8日、バンクーバー)を欠場することを日本スケート連盟が発表しました。心配なのはケガの具合です。現在どのような状況なのでしょうか?

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羽生結弦選手 右足首負傷のためGPファイナル欠場!!

 

怪我の状態

 

11月17日に行われたフィギュアスケートGPシリーズ第5戦・ロシア杯フリー前の公式練習で右足首を負傷した羽生選手。その後の検査の結果、「前下脛腓靭帯損傷(ぜんかけいひそんしょう)、三角靭帯損傷(さんかくじんたいそんしょう)、腓骨筋腱損傷疑い(ひこつきんけんそんしょううたがい)」と診断されました。治療には3週間の安静が必要とされ、その後さらにリハビリに1カ月要するとのことです。

病名がさっぱり分からず調べてみたのですが、ピッタリ該当するものが見つかりませんでした。「捻挫」という検索結果が多数出てきたのですが、足首の捻挫のようです。足首ですが、「すねの骨(脛骨腓骨)」と「かかとの骨(距骨、踵骨)」で構成されており、内くるぶし(内果)と外くるぶし(外果)の周りの靭帯によって安定性を高めるようになっています。

これを見る限りですが、羽生選手は右足首をひねった際にかなり足首の周りの靭帯に損傷を負ったようです。

 

ロシアカップの結果

 

フィギュアスケートのGPシリーズ第5戦ロシア杯では、羽生選手がショートプログラム(SP)でルール改正後の世界最高得点となる110・53点をマークし首位発信。ところが翌日のフリーの公式練習で4回転ループを跳んだ際に着地で転倒し右足首を負傷。出場が危ぶまれたものの強行出場し、後半のジャンプでミスが出たもののフリー167・89点、合計278・42点で見事優勝!!

怪我の影響もありフィンランド大会で自身が記録したルール改正後の世界最高得点にはいずれも及ばなかったものの、自身初のシリーズ連勝とファイナルを含む日本人男子初のGP10勝目で、2年ぶりのファイナル出場を決めていました。

ここで少し男子フィギュアスケートについて見ておきましょう。フィギュアスケートは2日間の合計点で争われます。1日目は「ショートプログラム」、2日目は「フリースケーティング」です。演技時間も要素も全く異なるので、それぞれについて基本内容を見ていきましょう。

 

ショートプログラムとは?

 

演技時間:全種目において、2分40秒±10秒(最大2分50秒まで)。

使用音楽:選曲は自由。歌詞の入った楽曲の使用も可能。

引用:Wikipedia

 

演技時間と仕様音楽のルールについては男女同じようです。演技時間を考えると女性の方が大変ですね。ただ、プログラムの要素については7つの要素を行うという点は同じですが、その内容は男女で違うようです。今回は男子の要素の内容だけを観てみましょう。

 

以下の7つの要素を行う。

「アクセルジャンプ」

「ステップからのジャンプ」

「ジャンプコンビネーション」

「フライングスピン」

足換えスピン(「足換えキャメルスピン」・「足換えシットスピン」、いずれか一つを選択)

「スピンコンビネーション」

「ステップシークエンス」

引用:Wikipedia

 

これがショートプログラムですが、ではフリーにはどのようなルールがあるのか見てみましょう。

 

フリースケーティングとは?

 

演技時間

男子シングル:4分。±10秒。

女子シングル:4分。±10秒。

ペア:4分30秒。

使用音楽:選曲は自由。歌詞の入った楽曲の使用も可能。

引用:Wikipedia

 

フリースケーティングになるとショートプログラムと違って男女でも違いが出てくるんですね。では男子の要素についても見てみましょう。

 

シングル

以下の要素を行う。男女ともに12。

  • ジャンプ要素
    • 男女ともに7つまで。
    • 1つのアクセルジャンプを含む。
    • 7回のジャンプという意味ではない。
    • また規定数のうちコンビネーションジャンプは3回まで、また3連続のコンビネーションジャンプは先の3回のうち1回まで
  • 3つまでのスピン
  • ステップシークエンス
  • コレオシークエンス

引用:Wikipedia

 

ショートプログラムに比べると時間もはるかに長く、要素も多くなります。選手はみんなそれぞれの技術を踏まえて構成を考えていると思いますが、秒単位での計算になるのでかなり緻密に練られているんでしょう。そしてそれを銀盤の上できっちりと演技をしないといけないのですから大変です。

今回羽生選手はフリーの前に怪我をしました。かなりの怪我だったにもかかわらずフリーを演じきったのはもはや執念としか言えません。後半ミスはあったものの、それでも優勝してしまうのが羽生選手の凄さです。

 

まとめ

 

怪我によって羽生選手はGPファイナル(12月6~8日、バンクーバー)を欠場することが決定しました。ただ、怪我の状態によってはその後の全日本選手権(同21~24日、大阪)への出場も心配されます。もし怪我が治ったとしても、間違いなく練習が足りない状態での出場になるでしょう。オリンピック二連覇を果たしている羽生選手ですが、さすがに心配が残ります。

ただ一ファンとしては羽生選手が滑る姿を見たい気持ちもありますが、それ以上にまずは怪我をしっかりと治して欲しいと思います。中途半端な形で出場して、怪我を悪化させたり選手生命にかかわるような怪我をして欲しくはないからです。スケート連盟もその辺りはしっかりとサポートして欲しいと思います。早く怪我を治して、またあの綺麗なスケーティングを見たいですね。

 

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