秋田犬 触れ合いで体調不良!? 見知らぬ人でストレスが原因か?

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平昌冬季五輪フィギュアスケート女子の金メダリスト、アリーナ・ザギトワ選手にプレゼントされたことによって一気に知名度が上がった秋田犬(あきたいぬ)。秋田犬に会えるという場所には、日本全国から人が集まっています。しかしそこには大きな問題が。秋田犬が体調を崩すケースが出ているようです。

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秋田犬 触れ合いで体調不良!? 見知らぬ人でストレスが原因か?

 

秋田犬(あきたいぬ)とは

 

まずは秋田犬(あきたいぬ)とはどういう犬なのかを見てみましょう。

 

秋田犬(あきたいぬ)は、秋田県原産の日本犬の一種。国の天然記念物に指定されている6つの日本犬種のうち、唯一の大型犬種である。「あきたけん」と読まれることも多いが秋田犬保存会でも読み方を「あきたいぬ」としている。日本人の間では忠犬ハチ公のエピソードで有名であり、主人に忠実な家庭犬の品種として、広く知られている。奥羽山脈一帯で狩猟犬として飼育されていたマタギ犬や大館地方の地犬を基にして作られた犬であり、平成にはいっても秋田県下を中心に家庭犬(ペット)としての愛好者が多い。一部自治体では「特定犬」に指定され、檻の中での飼育が義務化されている

引用:Wikipedia

 

私は秋田県にいたこともあり、昔番犬として飼っていたこともあります。当時私は幼稚園に通っていたのでかなり大きく感じました。その大きさとは反し、尻尾を振って近寄ってくる姿はとにかく可愛かった記憶があります。ちゃんと言うことも聞くし、まさに「忠実」という言葉がピッタリでした。知らない人に対しては吠えるので、番犬にもピッタリでした。

一般的なイメージでは「忠犬ハチ公」ですかね。死去した飼い主の帰りを東京・渋谷駅の前で約10年間のあいだ待ち続けたという逸話は有名です。それほど秋田犬は主人に忠実であるということを代表する話です。

最近では、平昌五輪フィギュアスケート女子の金メダリスト、ロシアのアリーナ・ザギトワ選手に秋田犬保存会から秋田犬の子犬「マサル」(雌、生後3カ月)が贈られて有名になりました。このニュースは大々的に取り上げられ、日本中で秋田犬人気が一気に高まったのです。

では秋田犬の特徴とはどういうものでしょうか?

 

秋田犬の特徴

 

まずはWikipediaを見てみましょう。

  • 大型犬で、胴体、肢、吻は、がっしりとしている。
  • 体長は、体高に比べやや長め。
  • 体毛は下毛と上毛の2層構造で、耐寒能力に優れる。下毛は密度が高く、上毛は長さ5cm前後の硬い直毛である。
  • 毛色は赤、白、虎、黒、胡麻。ただし、胡麻毛と黒毛は絶滅状態である。
  • 三角の立ち耳、クルリと巻いた巻き尾など、スピッツ系の特徴をもつ。
  • 闘犬や狩猟犬として改良・飼育された経緯から、高い身体能力を備え、力も強い。
  • 飼い主に忠実で、番犬としての適性に優れる。
  • 見知らぬ人間や他の犬に対する攻撃性が強く、威圧的な態度をとることもある。保険金支払データ(賠償責任事故)の犬種ごとの事故の発生率を集計したところ、秋田犬が発生率3.7%と最も高く、続いてバーニーズ・マウンテン・ドッグ(2.1%)、ボーダー・コリー(1.2%)となっており、闘犬種ということも有って人間や他の動物に対して危害を加えないように飼育には特に注意が必要である。
  • 股関節形成不全、鼓腸症にかかりやすい。また、ホヒトー小柳ー原田病が他の犬種に比べて出現頻度が多いと言われる。

引用:Wikipedia

 

ちょっと意外だったのは攻撃的な面があって、保険金データでは秋田犬が一番だという点です。確かに知らない人に吠えるところはありましたが、そこまで攻撃的とは思いませんでした。

ただこれを見て分かるように秋田犬はそもそも闘犬種であり、知らない人間や犬に対しては攻撃的な面を強く持っています。たしかに飼い主に対してはとても忠実です。しかし秋田犬にとっては、飼い主以外の見知らぬ人たちに触られたり接することはかなりの苦痛だということです。誰でも簡単に触れ合えるというイベントは、秋田犬にとっては苦痛である可能性があります。もちろん秋田犬にも個体差があり、中には触れ合うのを喜んでいる秋田犬もいる可能性はあります。ただ確率的に言えば苦痛に感じている可能性が高いと思われます。

 

秋田犬に会える場所

 

アリーナ・ザギトワ選手にプレゼントされたことによって一気に人気に火が付いた秋田犬。このブームを受け、秋田犬に触れられる場所やイベントが大盛況だそうです。「秋田犬ステーション」は2018年4月秋田県秋田市の中心部にオープン。「秋田犬ふれあい処in千秋公園」は、2018年6月16日秋田市の千秋公園にオープン。その他にもいくつかあるようで、それぞれ多くの人が訪れているとニュースなどで放送されていました。そのうちのいくつかをご紹介します。

 

秋田犬ステーション

 

営業日:毎週火曜・土曜・日曜(木曜はグッズのみ販売)

営業時間:11:00~15:00

11:00~11:20 秋田犬に会えます
11:20~12:00 「秋田犬サテライトステーション」へお散歩
12:00~13:00 秋田犬に会えます
13:00~13:30 休憩
13:30~14:05 秋田犬に会えます
14:05~14:45 JR秋田駅「秋田犬サテライトステーション」へお散歩
14:45~15:00 秋田犬に会えます

※秋田犬の体調を最大限考慮し、秋田犬に会えない場合もあるとのことです

住所:秋田県秋田市中通1丁目4(エリアなかいち内)

電話番号:018-807-2535(一般社団法人 ONE FOR AKITA)

お問い合わせ等受付時間:月曜から金曜の9時から18時まで

アクセス:秋田駅から徒歩約10分

 

秋田犬ふれあい処(あきたいぬふれあいどころ)

 

営業日:土曜・日曜

営業時間:9時~15時30分

定休日:毎週月~金曜、年末年始(12月31日・1月1日)

住所:秋田県大館市御成町1丁目3-1(JR大館駅敷地内)

電話番号:0186-43-7072(大館市観光課)

※臨時休館の場合あり。事前確認要

 

秋田犬ふれあい処in千秋公園

 

営業日:平成30年6月16日(土曜日)から11月4日(日曜日)までの毎日

営業時間:11時~15時まで

場所:千秋公園二の丸(秋田市中心市街地)

アクセス:JR秋田駅から徒歩で二の丸まで約15分

ふれあえる秋田犬は常時1頭。イベント開催時などは2頭でおもてなし。

※秋田犬の体調管理のため、直接触れることができない場合もあり

問い合わせ先:公益財団法人秋田観光コンベンション協会 

電話番号:018-824-8686

※本来であればもう終了しているのですが、好評だったため来年以降も継続の予定だそうです。

 

 

 

秋田犬会館

 

営業日:平日の事務所営業日(8月13日、年末年始12月28日~1月3日を除く)

営業時間:9時~16時

住所:秋田県大館市三ノ丸13-1

電話番号:0186-42-2502

入館料:大人200円 小人100円 団体(30名以上)大人100円 小人50円

 

 

NPO法人ゼロダテアートセンター

 

営業時間:11時~18時

営業日:現在は不定期のようなので、サイトかTELにて確認要

住所:秋田県大館市字大町9

電話番号:050-3332-3819

サイト:http://nono.zero-date.org/

 

 

ふるさわ温泉 光葉館

 

営業時間:6:00~22:00(夏期)/6:30~21:30(冬期)

定休日:第2火曜日(変更になる場合もあります)

住所:秋田県大館市新綱27

電話番号:0186-48-4295

入浴料金:大人350円 子ども200円 幼児50円

アクセス:JR奥羽本線大館駅より大館樹海ドーム方面へ、車で約10分

 

他にも色々あるようですし、期間限定のイベントも各地で行われているようです。

 

体調を崩した秋田犬

 

8月下旬、大館市にある秋田犬観光スポット「秋田犬ふれあい処」の「飛鳥(あすか)」(雌、2歳、虎毛)が、8月中旬からお腹をくだすようになったというニュースが報道されました。結果として、「9月1日からしばらく休養する」という事態に。

この時、大館市は獣医に飛鳥の診察を依頼し、ウイルス検査なども行いました。しかし体調不良の原因は特定できず、しばらく休養させることになりました。ゆっくりと休んだ結果、飛鳥は体調を取り戻したのですが、この件によってストレスが原因だったのではないかと言われるようになりました。

ロイヤルホテル大館の「中村栄斗(なかむらえいと)」と「中村比菜(なかむらひな)」は、一時触れ合いを休止していました。今は時間を限って触れ合えるようですが、こちらもストレスが原因で体調を崩し、しばらく触れ合いを休止していたようです。

 

まとめ

 

最近は今回の秋田犬もそうですが、豆柴も大人気になっています。人気になるとそれを商売にする人たちが必ず出てきます。犬の気持ちなどあまり考えずに利益を追求する姿勢に対して、私は疑問です。

以前原宿の豆柴カフェに行った際もあまりの豆柴たちの疲労具合に驚き、「かわいそう」という印象しかありませんでした。本来元気に走り回っていてもおかしくないわんちゃんたちなのに、お客さんを避けて隅っこで丸まって寝ようとしていました。するとお客さんがそのわんちゃんたちに近づき触る。そしてまたわんちゃんはそこから逃げ出し、別の場所で丸まって寝る。この繰り返しでした。おそらく1日中こんな感じで毎日を過ごしているのだと思います。これをかわいそうと思わずに楽しめますか?私は無理です。

たしかに秋田犬も豆柴もどんな犬種であれ、わんちゃんたちは可愛いです。でもわんちゃんたちはおもちゃじゃありません。私たち同じく生きています。体調が悪いこともありますし、精神的疲労だって溜まります。しゃべれないから言わないだけで、行動やしぐさで伝えようとしています。

秋田犬は元々見知らぬ人に対して警戒心が非常に強い犬種です。それなのに見世物のように1日に何十人、何百人という人たちに触られたらどんな気持ちになるんでしょう?触られなくても近付いてこられたらどうでしょう?精神的疲労、ストレスが溜まることは容易に想像できます。

今回のように「ブーム」というのは怖いことだと思います。秋田犬だって豆柴だって可愛いから見たい、触りたいと思う気持ちはもちろん分かります。しかし対象となるわんちゃんたちのことをもっと考えてあげて欲しいと思わずにはいられません。かわいそうだと思う人より楽しんでいる人の方が多いことが怖いです。

きっと今後もこういったブームは次々と起こるでしょう。その時の被害者となる動物たちなどのことをもっと考えてあげられる世の中になって欲しいと願わずにはいられません。ブームの裏側には必ず犠牲となっている存在があることを忘れないで欲しいです。

 

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