沖縄はそれほど広くはないので、何回も行くとだいたいの観光スポットは制覇出来ます。私はいつも恩納村辺りに宿泊する関係で、南部の観光スポットにはあまり行っていませんでした。今回はずっと気になっていた「ガンガラーの谷」へ行ってきましたので、早速レポートします。
鍾乳洞やガジュマルの木 自然と神秘を感じられる 「ガンガラーの谷」 レポート
ガンガラーの谷とは
「ガンガラーの谷って何?」という人もいるでしょう。まずはガンガラーの谷とはどういう場所なのかを説明します。以下、公式サイトから引用します。
ガンガラーの谷は、数十万年前までは鍾乳洞だった場所が崩れてできた、豊かな自然が残る亜熱帯の森。約1万8000年前に生きていた「港川人」の居住区としての可能性も高く、今も発掘調査が行われ、「自然」や「命」に思いを巡らせながら体感していただくことをコンセプトにしています。谷の広さは約14500坪、歩行距離は約1㎞。足を踏み入れて初めて分かる、広大な太古の世界が広がっています。
ガンガラーの谷に息づく豊かな自然や、考古学的・民族学的にも価値ある場を守るために、また、訪れる皆さまに多くの体験・体感を楽しんでいただくために、谷の”旅”には専任のガイドがつきます。見学や見物を超えて、いつしか谷の世界にのめり込む道のりは、まさに旅のひと時。ガイドツアーならではの収穫の多い体験にご期待ください。
引用:ガンガラーの谷公式サイトより
私は東京に住んでいるので、普段あまり自然を感じる事がありません。ちょっと足を延ばして軽井沢などに行けば、自然を感じることはあります。ただガンガラーの谷はそういう自然とは全く異なります。一言で言えば「タイムスリップ」したような感覚でしょうか。ただ自然を感じるだけではなく、そこに悠久の時を感じることが出来ます。私はジブリの世界観のようなものを感じて、ラピュタの舞台はここなんじゃないかと思いました。
この場所がどのように出来たのか、どれほどの時間をかけて形成されてきたのか、どれだけの時代を見てきたのか。そういったことを自然と考えてしまう場所です。
ツアーの参加方法
ガンガラーの谷は自由に行ける場所ではありません。必ずガイドさんがいるツアーに参加する必要があります。ツアーに参加するにはあらかじめ予約が必要です。基本的に当日以外はネットから申込みができます。空いてる時間帯なども分かるのでおススメです。電話での予約もできるようです(9時~18時)。
https://www.gangala-reserve.com/
ただし、10名以上での予約の場合は電話で確認が必要ですし、当日の予約は電話のみの受付になります。私は天気などが気になっていたので当日の予約にしました。11時頃に電話をして空いてる時間帯を確認し、13時の回に参加する事が出来ました。
料金
学生(中学生以上) 1,500円
ケイブカフェの入口で予約した時間と名前を伝え、そこでお金を払います。ちなみにそこでは、お土産用にガジュマルの苗や絵葉書、トートバックなど売っていました。
所要時間
約1時間20分
注意事項
自然が多く残されている場所のため、いくつか注意事項があります。以下、公式サイトを引用します。
歩道が整備されておりますが何箇所か階段がございます。
車椅子・ベビーカーでの参加はご遠慮いただいております。
ツアー出発時にお茶をお配りしております。
ツアーへの飲食物のお持込はお控え下さい。
ツアー中トイレがございません。予めお済ませ下さい。
谷内の動植物等は持ち出したり動かしたりしないようお願い致します。
谷内は禁煙です。
ペット同伴での入場は出来ません。雨天時も通常通りツアーは行っておりますが、悪天候により中止する場合がございます。
雨具の貸出はございません。雨天時は雨具(カッパがオススメ)をご持参頂くか、
ツアー受付にて販売しています簡易ビニールカッパ(100円)をご利用下さい。基本的に普段の服装でOKですが、夏季は虫刺されなどを考慮して長袖・長ズボンをおすすめしています。冬季は風を通さないウィンドブレーカーなどが最適です。歩きやすい靴の着用をおすすめします。
引用:ガンガラーの谷公式サイトより
まぁ当たり前のような内容です。これが守れないような人はそもそも行くべきではないでしょう。足場はそれほど悪くありませんでしたが、サンダルよりはスニーカーの方がいいですね。女性の場合はヒールを履いている人もいるかと思いますが、ヒールは絶対にNGです。足場は決して良いとは言えないので、転んで怪我をしてしまったら大変です。また、集団で行動するため、一人が遅れてしまったら他の人に多大な迷惑をかけてしまいます。必ずスニーカーなど、歩きやすい靴で参加しましょう。
トイレについては私は駐車場にあったトイレに行ってから受付のあるケイブカフェに向かいました。ケイブカフェにはトイレはないので要注意です。もしトイレに行きたくなったら駐車場まで戻らないといけません。
そう言えば駐車場はかなり緩い感じです。駐車場入ってすぐ左手にはアスファルトの駐車場があります。ちゃんと線が引かれていてどこに停めていいのか分かりますが、スペースは少ないです。私が行った時は満車でした。
右手にも駐車場があるのですが、こちらはただの広場(^_^) 線などないので、適当に停めています。私が行った時は下の写真のようにほとんど車が停まっていなかったので、ここに停めていいのか迷いました(まぁ結局停めたんですが)。ただ帰りの時はこちらもかなり車が停まっていました。
私が参加したのは10月中旬でしたが、虫刺されが気になったので途中で電話をして、服装について「長袖・長ズボンの方がいいですよね?」と確認したところ、「半袖・短パンで大丈夫ですよ」とのことでした。長袖・長ズボンで向かっていたのですが、急遽車の中で半袖・短パンに着替えました。真夏のシーズンは過ぎていたからかもしれません。その点ではガンガラーの谷に行くには10月中旬はベストシーズンだったのかもしれません。
結局半袖・短パンで参加しましたが、汗をかくほど暑くもなく、虫に刺されたり草木でひっかき傷が出来たりという事もなく快適でした。虫刺され対策ですが、どうしても気になる方は長袖・長ズボンがベストです。時期によってはかなり暑いとは思いますが。。。ちなみに出発前にガイドツアー専用エリアにてガイドさんによる説明があります(ケイブカフェの奥です)。
その時、木のベンチに座って話を聞きます。私の参加した回の参加人数はおそらく20人位だったような気がします。そのベンチには1つずつ虫よけジェルが用意されています。説明を聞きながら塗ることが出来るで、ぜひ利用してください。もちろん無料です。私はバッチリ手足に塗りました。
飲み物ですが、ガイドさんの説明が終わって移動が始まる時に一人一本ずつお茶の入った水筒をもらうことができます。500ミリくらいの鉄製の水筒で、肩から下げるようになっています。私が行った日は真夏ではなかったので十分足りました。
ケイブカフェ
ツアーの集合場所がこのケイブカフェになります。参加する回の時間が近付いてくると、名前を呼ばれます。このケイブカフェ、ここ自体がかなり有名ですが、とにかく自然の凄さに圧倒されます。自然にこんな場所が出来ることが凄いですからね。ところどころ水滴が落ちてきますが、まさに自然そのものといった感じ。
内部も綺麗ですが、外から見てもその自然の凄さを感じることが出来ます。駐車場からケイブカフェに向かって歩いていくと、下のようにケイブカフェが見えてきます。信じられないような光景ですよね。鍾乳石が連なっている洞窟の中にカフェがあるんですから。
ケイブカフェですが、こちらは沖縄で有名な「35COFFEE」が運営しているとのこと。もちろん35コーヒー(350円)も飲めますし、「キューブフロート35」( 500円)というちょっとオシャレなドリンクも用意されています。「キューブフロート35」 は、アイスを「紅芋、バニラ、マンゴーシャーベット、パインシャーベット、シークヮーサーシャーベット」の中から選び、ドリンクは「アイスコーヒー、ハイビスカス、レモネード、100%オレンジ、グレープ、パイン&シークヮーサー、マンゴー&オレンジ」から選べます。ドリンクの上にキューブ上のアイスが入ってきます。
私はパイン&シークヮーサー単品を購入。アイスはちょっと甘そうだったので止めました。ツアーの出発まで少し時間があったので、雰囲気を楽しみながら少しゆっくりするにはちょうどいいと思います(^_^)
アクセス
公式サイトのアクセスはコチラ
まとめ
ハッキリ言って参加する価値は大いにあります。これほどまでに自然の歴史を感じられる場所は少ないと思います。特に都会の喧騒に疲れている人などにはもってこいではないでしょうか?普段の仕事なんか忘れて、鍾乳洞がどうやって出来ていったのか、木々がどうやって成長したのか、ここの自然たちは人類の進化をどれだけ見てきたのか。そんな事を考えると本当に不思議な気持ちになります。
途中、ランタンを渡されて洞窟の中を進むのですが、冒険みたいでとても楽しかったです。これは小さな子供も喜ぶんじゃないかと思いました。
ガイドさんが途中途中でちゃんと説明してくれるので理解が深まります。道中、様々な虫などもいるのですが、ガイドさんが見つけて教えてくれます。ナナフシなんて、子どもの頃に図鑑で見たことはありましたが初めて見ることが出来ました。
大人でも十分に楽しむことが出来る魅力的なツアーでした。沖縄南部に行かれる際はぜひ体験して欲しいと思います。
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