B’zの16枚目のシングルとなる「ねがい」は、B’zとして初めてとなる「全て平仮名」のタイトル曲となります。また、これまでの制作陣「B+U+M」を解体し「B’zは2人である」という原点に立ち返り、稲葉さんが編曲にも参加した最初の作品でもあります。今回は「ねがい」について見ていきましょう。
B’z 歌詞 16thシングル タイトル曲 「ねがい」
発売日
1995年5月31日
カップリング
YOU & I [4:07]
歌詞
ねがい [3:30]
作詞:稲葉浩志
歌詞は日本音楽著作権協会(JASRAC) の関係上、直接掲載することが出来ません。日本音楽著作権協会(JASRAC) から許可をされているアメーバブログの方に掲載しています。コチラを参考にしてください♪
まとめ
私はバーミリオンカードを持っていますが、本作よりプライベート・レーベル「VERMILLION」が発足しています。そもそも「VERMILLION」ってなんだろう?って思う方も多いと思います。簡単に言えばB’zの個人事務所です。立場的にはビーイングの傘下にある芸能事務所ですね。ビーイングと言えば1990年代は破竹の勢いでしたが、徐々にその勢いはなくなり、今ではB’z以外でしっかりと活動できているアーティストはごく少数です。
さて、少し話が逸れてしまいましたが、早速「ねがい」について見ていきましょう。「ねがい」ですが、Wikipediaにはこのようなことが書かれていました。
シングルでは「愛のままにわがままに 僕は君だけを傷つけない」から5作連続で初動70万枚越えを記録。同一アーティストではオリコン史上初となった。
引用:Wikipedia
まさにこの時期、B’zは無双していたんですね♪ また、曲についてはこのように書かれています。
B’zとしては珍しくストラトギターをメインに使用された楽曲。ピアノが強調されており、ジャズ・ロック風になっている。稲葉によると、タイトル表記は『ねがひ』と古語にするつもりだったらしいが、周りの判断で普通の表記になったという。PVは横浜ビジネスパーク「ベリーニの丘」の噴水広場で撮影され、色が変わる背景や稲葉が水を蹴り上げる場面など当時の最新技術が使用された。本来は、松本も稲葉と同じ場所で撮影する予定だったが、松本が風邪を拗らせたため、それぞれ別の場所で撮影された。監督は鈴木慎二。8thアルバム『LOOSE』に収録されているものはシングルとは別バージョンで、同年の『B’z LIVE-GYM Pleasure ’95 “BUZZ!!”』で披露されたアレンジに近いものなっている。ライブでの初演がそのバージョンであったため、シングルバージョンでの演奏は翌年のアルバムツアーが初となった。近年のライブではシングルバージョンとアルバムバージョンをミックスさせたアレンジで演奏し、間奏のギターソロを長く演奏することが多い。
引用:Wikipedia
これを読んだ上でPVを観ると、なるほどと思います。稲葉さんと松本さんが同時に写っていることがないですし、稲葉さんのシーンが夕方のような感じなのに対して、松本さんは夜です(^_^) 苦肉の策だったんでしょうね。松本さんの使用しているギターですが、PVの中だと確かにストラトを使用しています。ただPVを観るんじゃなくて、色々な情報を知った上で観るとまた違った見方が出来ますね。
では次に歌詞を見ていきます。タイトルが「ねがい」ですから、それを頭に入れて見ていきます。歌詞を見ていくと、「ねがい」が形を変えて「願い」と「ねがひ」の2種類出てきます。元々稲葉さんはタイトルを「ねがひ」にしたかったと言っているので、「ねがい」と「ねがひ」の違いはそんなに意味がないと思います。
しかしわざわざ漢字で「願い」と入れているのが気になりました。そうやって見ていくとタイトルの「ねがい」は、この歌詞の中に出てくる「オマエ」と同一だと思われます。「オマエ」は2ヶ所出てきますが、分かりやすいのは最初に出てくる「オマエ」ではないでしょうか?
短い夢の中でも
思い切りオマエは冷たいね
おおオマエの胸で窒息したい
「胸」というフレーズを使用しているので、これを見ると女性だと思います。男の胸で窒息したいなんて、ごく一部の方だけでしょうから。。。ただそれでもこの「オマエ」を女性だとすると、歌詞全体では統一性がなくなるんです。
ではどういう解釈をすれば一番しっくりくるのか。結論として、私はこの「オマエ」は「ねがい」と同一と判断しました。そしてこの「ねがい」は擬人化され、性別で分けるなら女性として見立てているのではないかと思ったわけです。日本語にはありませんが、フランス語などには名詞にも「女性名詞」と「男性名詞」があります。例えばフランス語で「太陽」は「soleil」と書きますが、これは男性名詞です。これに対して「月」は「lune」と書き、女性名詞です。これと同じ考えで、稲葉さんは「ねがい」というタイトルの名詞を女性名詞のように考えたんではないでしょうか?
そうやって考えるとなんとなくしっくりきます。
短い夢の中でも
思い切りオマエは冷たいね
の部分も、電車の中でウトウトして夢を見るけど、その夢の中ですら自分が抱いている夢が叶わないという意味だと取れます。
Hey! 「いつのまにか」じゃない
自分で選んで歩いてきたこの迷路
そうなるように生きてゆけ
僕は僕に 君は君に
拝みたおして 泣けばいい
流れ落ちそうなこの熱い涙は
赤から黄色 白から黒へ
願いよかなえ いつの日か
そうなるように生きてゆけ
僕は僕に 君は君に
拝みたおして 笑えりゃいい
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