先日こちらの記事でも紹介いたしましたが、チケットの転売を防ぐためのチケット転売規制法が成立しました。そんな中、12月5日、ゴールデンボンバーの鬼龍院翔(キリショー)さんが現在入手困難となっているアルバム作品を無料で配信するとブログの中で発表。この思い切った対応には驚くと共に、各方面から「神対応」だと称賛の嵐!! いったいどういうことなのか説明していきます。
「チケット転売規制法が成立へ 東京オリンピックを見据えて」の記事はこちら
鬼龍院翔(キリショー)さんが廃盤音源を無料配信 転売対策として神対応と絶賛!!
きっかけ
ゴールデンボンバーの初期音源です。
ネットオークションで高額販売されているため公開しました。音楽が僕らを駄目にするhttps://t.co/3K5Pe1TN4t
The Golden J-POPS(初回盤)https://t.co/rzgQNq3lXb
The Golden J-POPS(通常盤)https://t.co/wtoWnIdqm8
— ゴールデンボンバー公式 (@KinbakuTw) 2018年12月4日
そもそものきっかけとなったのが、鬼龍院翔(キリショー)さんが事務所に入る前に作った曲「音楽が僕らを駄目にする」「The golden J-POPS」「恋愛宗教論」という3曲です。鬼龍院さんはこれらの音源やそのコピーがネットオークションなどで高値によって取引されているのを見てとても残念だと思ったそうです。
鬼龍院翔さんと言えば「女々しくて」などで知られるゴールデンボンバー(金爆)のボーカル。ゴールデンボンバー(金爆)のパフォーマンスはいわゆる「エアー」と言われるもので、鬼龍院翔さん以外の楽器担当のメンバーは楽器を弾いていません。弾くふりをしているだけです。その代わりに様々な過激なパフォーマンスをすることで有名になりました。熱狂的なファンも多い中、「イロモノ」扱いされることもしばしば。
しかし鬼龍院翔さんは音楽をバカにしている訳ではなくむしろ本当に愛しています。それは鬼龍院翔さんが色々な番組などで多くのアーティストと共演し、共演者も楽しそうな雰囲気なので分かります。もし共演するアーティストのみなさんが鬼龍院さんのことを「ふざけた奴だ」と思ったら、そもそも番組で共演NGにしそうですから。今回の件でますます鬼龍院翔さんの音楽愛が多くの人に知れ渡ったと思います。
鬼龍院翔さんの神対応
今回の件について、以下のように鬼龍院翔さんのブログの中で綴っています。
ネットオークション等で僕の昔の音源をコピーして売ったり、もしくはそれをオマケとして付けて落札価格を上げたりするのに使っているのを見て残念な気持ちになっていました。本物の廃盤音源と言いながらおそらくコピーして作ったものも数多くあると思います。廃盤音源がずっとこのように使われ、本来そこに使われるべきではない対価がコピーし続ける人へ支払われ続けるのは新しい音楽を売っていく僕等にとって如何なものかと思ったので、やれるべきことは「廃盤音源の価値を無くす」ということでした。事務所に入る前に僕が作っていた廃盤音源は、材料は全てヨドバシカメラ等のCD-Rコーナーで揃うものばかりです、それにインクジェットプリンタでプリントしてCD-Rを入れていました。その全てのデータを公開します。パスワード0000(追記)Windowsでそのまま解凍すると文字化けするので7-Zipというフリーソフトを使って解凍するのをお勧めします。音楽が僕らを駄目にするThe golden J-POPS恋愛宗教論皆さん、このデータをパソコンに保存・コピーしてください、いつ消すことになるかわからないのでよかったらゴールデンボンバーに少しでも興味がある方は是非とりあえず、とりあえずダウンロードしてください。このファイルがこの世に出回ることが、廃盤音源の価値を無くす手助けになります。これがあればおうちで全く同じものが作れます。実際僕が作っていたときはいくつかのケースやCD-Rを使っていたので偽物なんて作りたい放題です、決してもうネットオークションで買わないで下さい。偽物を買うくらいなら自分で焼いてプリントしてください。昔の稚拙な音源を公開するのは恥ずかしくて躊躇っていましたが、そうも言っていられないなと思ったのでこの機会に公開させて頂きました。こうして昔のを見ると、インディーズな昔はデザインをよりCDっぽく、今になるにつれてCDっぽくなくしてるんだな〜まだお持ちでないファンの方がいらっしゃいましたら、是非聴いてみてください、今より歌声気持ち悪いよ(^-^)bye!引用:鬼龍院翔さんオフィシャルブログより
まとめ
今回の鬼龍院翔さんの対応は本当に凄いことです!! 音楽を本当に愛しているからこその行動ですが、簡単に出来ることではありません。正直無料でなくても良かったのではないか?と思ったくらいです。おそらく今回有料で発売しても、転売されたものを購入するような熱いファンの人たちは購入するでしょう。
そんなことは鬼龍院翔さんだって百も承知のはず。それなのにあえて無料で配布するということは、完全に「転売屋を叩く」ことを目的としているからです。その根源には「音楽に対する愛情」と「ファンを大切にする愛情」の2つがあるからだと思います。
音楽業界ではチケットの転売に関する対策が色々とされてきました。先日はチケット転売規制法が成立しました。かなり遅い動きでしたが、オリンピックがあるということで国も急に重い腰を上げたというのが本音でしょう。
ただこれは絶好の機会だと思います。チケットが本当に欲しい人に適正な価格で手元に届くこと、好きな曲が適正な価格で聴ける事、これは当然のことだからです。今はアーティストとファンの間に転売屋という業者が入っているようなものです。これを排除するのは音楽業界にとって必須だと思います。むしろ遅すぎると言っても過言ではありません。
鬼龍院翔さんの行動によって、音楽業界の人たちの中でも危機感を覚えて「何かしら行動に起こすべきだ」と思った人は多いのではないでしょうか?私はアーティストでもなんでもなく、ただの音楽好きな人間ですが、今回の鬼龍院翔さんの勇気ある神対応ともいえる行動によって日本の音楽が正しい道へ進むことを願っています。
最後になりますが、鬼龍院翔さんが言うように「音楽が僕らを駄目にする」「The golden J-POPS」「恋愛宗教論」については絶対にオークションなどで購入しないでください。無料でダウンロードできるので、必ずそこから音源をダウンロードしましょう。
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