先日の全米オープンで、日本人初のシングルスで優勝という快挙を成し遂げた 大坂なおみ 選手。最初に彼女を見た時、日本人だとは思いませんでした。それもそのはず、日本人の母親とハイチ系アメリカ人の父親の間に生まれたのが彼女だったのです。気になるのはその国籍。国籍によっては2020年のオリンピックで日本代表として出場するかもしれないからです。今回はその国籍について見ていきます。
先日アップした大坂なおみ選手の記事もぜひご参考にしてください♪
大坂なおみ 全米OP・シングルス優勝!! 国籍問題は?
二重国籍とは
多重国籍(たじゅうこくせき)とは二つ以上の国籍を持っている状態のこと。重国籍ともいい、二つならば二重国籍、国籍の積極的抵触となる。大約として重国籍であることは、個々人にはさしたる害は生じないので制約しなくても構わないという意見も存在しているが、単一の国籍しか持てないことが原則であり、法整備上の問題などで、制限つきや政治家や公務員ではない者のみに認められている国がある。
引用:Wikipedia
とありました。二重国籍というのは多重国籍の中の1つという扱いですね。ということは、三重や四重国籍というのも存在するんでしょうか???
まぁそれは置いておくとして、これを見る限り基本的には二重国籍は認めないって事ですね。
ところが、、、色々と調べてみると、二重国籍を認めている国というのは結構あるんです。
MAPで見る多重国籍(二重国籍)を認めている国と認めていない国
まずは下の地図を見てください。

出典:Wikipedia
赤と緑で二重国籍を認めている国と認めていない国が表示されています。さてみなさん、ここで問題です。赤と緑、どちらが二重国籍を認めている国でしょうか??
答えは「緑」なんです。
つまり日本は二重国籍を認めていませんが、アメリカは二重国籍を認めているんですね。それに私個人としては思っていたよりも二重国籍を認めている国が多いことに驚きました。
多重国籍(二重国籍)を認めている国
地図だけだと分かりにくいと思うので、多重国籍(二重国籍)を認めている主な国を挙げてみます。
- 台湾
- 韓国
- フィリピン
- アメリカ
- ロシア
- イギリス
- フランス
- イタリア
- スイス
- スペイン
- ポルトガル
- オランダ
- オーストラリア
- ニュージーランド
- カナダ
- デンマーク
- フィンランド
- ドイツ
- ブラジル
- メキシコ
- コロンビア
- ペルー
- アルゼンチン
- チリ
- パラグアイ
- ウルグアイ
- ガーナ
- ナイジェイリア
- コートジボアール
- モロッコ
- イスラエル
- カメルーン
など。国の成り立ちなどが関係しているのかもしれませんが、アメリカやロシア、イギリス、フランスなど、結構な国が並んでいます。
多重国籍(二重国籍)を認めていない国
では次に、多重国籍(二重国籍)を認めていない主な国を挙げてみます。
- 日本
- 中国
- シンガポール
- マレーシア
など。なんかさっきの国々に比べて一気に弱い感じがします。地図を見ても分かりますが、アジアやアフリカに多いんですね。
日本での多重国籍の扱い
?????@BNPPARIBASOPEN champion @Naomi_Osaka_ is first up for Japan, facing @HeatherWatson92!#FedCup pic.twitter.com/pRi5DRzHfh
— Fed Cup (@FedCup) 2018年4月20日
日本代表として出場してくれましたが、今後はいかに、、、
日本では20歳に達する以前に日本国籍とともに外国の国籍を持つ多重国籍の状態になった場合は、
22歳に達するまで
に国籍を選択しなければなりません。また、もし20歳に達した後に多重国籍となった場合は、
多重国籍となった時から2年以内
に国籍を選択しなければなりません。
しかし、ここで1つ大きな問題があります。日本国籍を選択した場合であっても、外国国籍の喪失は当該外国の法令によるため、日本国籍選択だけでは他国の離脱手続きをしないと外国国籍喪失を意味するものではないという点です。1つの国だけで完結できるわけではないので、おそらくとても煩雑な手続きがあるんでしょうね。
大坂なおみ選手の国籍と今後
#Nottingham pic.twitter.com/hOyBYYYEkM
— NaomiOsaka大坂なおみ (@Naomi_Osaka_) 2018年6月6日
大坂なおみ選手の 国籍 はアメリカと日本の二重国籍になっていますが、テニスプレイヤーとしては日本を選択してきました。
しかし先ほど書いたように、日本の法律では22歳になるまでにどちらかの国籍を選ばなければなりません。本人は日本人として東京オリンピックに出場したいと言ってくれていますが、長く過ごしているのはアメリカです。言葉にしても英語はペラペラですが、日本語は片言です。本人にとってどっちが自然かと言えば、やはりアメリカでしょう。
大坂選手が22歳になるのは2019年の10月です。約1年の間に、日本かアメリカのどちらの国籍にするのか選択しなければなりません。
「国籍問題」というのはとてもセンシティブな問題だと思います。本人のアイデンティティーの問題であり、一生の問題ですからね。個人的には日本を選択して欲しいという気持ちがありますが、なによりも本人が思った通りにして欲しいと思います。マスコミやネットでなんと言われようと、自分自身のことなんですから。
しかし噂では、アメリカ側からアメリカ国籍を取得して欲しいとコンタクトがあったようです。アメリカではウィリアムズ姉妹に続く強い若手で育っていないという現実があります。このままではオリンピックでメダルを取ることができないという焦りがあるのでしょう。
しかし先ほども言ったように、これは大坂選手の問題です。本人がじっくり考え、結論を出すべきこと。周りがどうこう言うべきことではないのです。これだけ世界中から脚光を浴びてしまうと、その一挙手一投足が注目されてしまいます。大坂選手の性格からすると、そういうことに対して慣れていない上に苦手な印象を受けます。
頼むから静かに見守ってあげて欲しいですよね。これからまだまだ将来のある選手です。順調にそのキャリアを築いていって欲しいです。
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