日本郵便と物流系ITベンチャーYper(イーパー)株式会社は、3日から共同で東京都杉並区にて1000世帯規模の置き配バッグOKIPPAの実証実験を始めました。配達する際に玄関先に荷物を“置きっ放し”にするというサービスで、目的は再配達の削減です。“置きっ放し”というフレーズに違和感を覚えた方も多いと思います。今日はこの「OKIPPA」について調べてみました。
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日本郵便“置きっ放し”配達 「OKIPPA」の実証実験開始
「OKIPPA」の置き配サービスとは
そもそも聞きなれない「OKIPPA」とは何でしょうか?「OKIPPA」は「おきっぱ」と読みます。物流系ITベンチャーYper(イーパー)株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役:内山 智晴)が開発したアプリと専用のバッグを使い、配達物を文字通り自宅前に「置きっぱなし」にしてもらうという仕組みです。
OKIPPA のアプリは現在、
ヤマト運輸
佐川急便
日本郵便
西濃運輸
Amazon デリバリプロバイダ(TMG)
以上5社の配送システムと連携しています。
また、Amazon と楽天については EC サイトと連動して荷物の配送状況を簡単に追跡することができます。同時に、注文した荷物の配送状況に応じて、事前に配送日時変更や置き配指定、再配達の依頼などを手軽に行えるといったメリットがあります。
サービス利用に必要な物
アプリ「OKIPPA」
iPhoneを使用している人はiTunesからダウンロード
Androidを使用している人はGoogle Playからダウンロード
どちらも「OKIPPA」で検索すれば出てきます。ダウンロードは無料です。
アプリ連動型置き配バッグ「OKIPPA」

出典:OKIPPA公式サイトより
アプリと一緒に必要になるのが、「OKIPPA」という専用のアプリ連動置き配バッグになります。このバッグは専用サイトから購入する仕組みとなっており、バッグ1個の通常販売価格は3,980円(税込)となっています。ちょっと高い気もしますが、今なら専用アプリをダウンロードして特別リンクから購入するとOKIPPAバッグが5%OFFになります!!
※2018年12月3日現在、注文が集中しているため発送まで1~2週間程度かかる見込みだそうです。
アプリ連動型置き配バッグ「OKIPPA」の特徴
OKIPPA のバッグは、バッグをドアノブなどに固定するためのダイヤル鍵の付いたワイヤーストラップと、ファスナーをロックするためのダイヤル鍵の付いたバッグ本体で出来ています。また、撥水加工された生地から作られており、簡単に折りたたみできるのも特徴です。
置き配バッグ”OKIPPA”の特徴
コンパクトでスペース要らず
折畳時は 13cm 四方の手のひらサイズ。同価格帯の簡易型宅配ボックスと比較して、玄関口に設置しても邪魔になりません。簡易型宅配ボックスの難点である「玄関前に宅配ボックスを出しているだけで不在とわかってしまう」といった不安もありません。一方、展開時は 120サイズ(宅配会社大箱32cmx46cmx29cm / ネット通販会社の平箱が重ねて入る大きさ)がすっぽりと入り大容量です。
独自の折り畳み構造
両端をつまんで引っ張れば一瞬で縦長になります。後は4つ折りに畳むだけなので、使用後は簡単にドアノブへ戻せます。
盗難防止機能
盗難防止策として、玄関口や玄関周辺に固定する”OKIPPA”専用ロックと、内鍵として南京錠が付属しています。専用ロックのセキュリティワイヤーは、一般的なハサミでは切断が困難な亜鉛(ビニールコーティング加工)素材を採用しています。
撥水加工生地(※)
バッグの耐荷重は13kg。生地には撥水加工が施されており、万が一の雨から荷物を守ります。汚れが目立ってきたら、濡れたタオル等で洗濯可能です。
※完全防水ではございません。直接雨がかかると水が浸透する可能性がございます。また、撥水効果はご利用とともに弱まりますので、市販の撥水スプレーをご利用ください。
引用:OKIPPA公式サイトより
利用方法
せっかくの休日に荷物受取りのために自宅待機、時間指定はしたけれどいつ来るかわからずソワソワ、女性の一人暮らしで対面受取りが不安、そんな荷物待ち・受取りストレスをOKIPPA(オキッパ)が全て解消します。
面倒な設置工事やセッティングは不要。置き配バッグOKIPPAを玄関口に吊るすだけで、在不在に関わらず自宅玄関前で荷物が受け取れます。無料のOKIPPAアプリと併用すれば、荷物がバッグに預入完了後に、アプリに配送完了通知が届きます
引用:OKIPPA公式サイトより
女性の方やお忙しい方にはありがたいサービスです。バッグが届けば特に難しい準備など必要なく手軽に使えるのも便利ですね。
問題点・不安点
私のような変に警戒心が強いタイプの人間は、荷物を玄関先に置いて行かれるのに抵抗を覚えると思います。バッグにダイヤル錠や切れにくいワイヤーが付いていたとしても、100%盗難を防げるとは思えません。壊れ物だった場合、誰かが蹴ったりして壊れてしまう可能性も考えてしまいます。
また撥水加工と言えども完全防水ではないため、濡れて困る配達物などがあった場合、突然の雨など気になります。ここ数年、ゲリラ豪雨という言葉があるように、短時間にものすごい量の雨が降ることもあるのでそういう場合が心配です。
そしてそもそもなんですが、私のようにオートロックのマンションに住んでいる場合、このサービスは現状使えないという点です。玄関まで配達員の方が来れませんからね。現在、オートロック付きマンションでもOKIPPAが使えるように、オートロック解除システムを構築しているようです。それだとオートロックの意味があまりないような気もするので微妙な気もします。
まとめ
本日杉並区で始まった日本郵便とYper(イーパー)株式会社の置き配バッグOKIPPAの実証実験。色々な問題点なども出てくるとは思いますが、成功するにしろ失敗するにしろ、何かしら新しい動きがあるのは良いことだと思います。
仕事の仕方が多様化している今、様々な分野でも多様化を求められているのではないでしょうか?再配達を減らすというのは、配達員の人にとっても荷物を受け取る人にとっても有意義なことです。こうやって日々の生活が便利になるのは大歓迎です。ただ、便利になる反面、セキュリティーや個人情報の問題なども出てきます。十分な検証を重ねてもらいたいですね。
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