3月1日に開かれる東京マラソンですが、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて一般参加者の出場を取りやめエリート選手のみで実施することが発表されました。参加者への返金は一切なく、来年の参加権はあるものの費用は再度必要との事。一方中国人は費用免除。詳しい内容を見ていきましょう。
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【東京マラソン一般参加中止決定】参加料返金せず!! 来年の出走は特例でOKも別途参加料金あり!!中国人は無料!!なぜ⁉
東京マラソン 一般参加中止を正式発表 参加料返金せず 来年出走権特例も別途参加料
東京マラソン財団は17日、感染が拡大する新型コロナウイルスによる肺炎の影響を考え、今年の東京マラソン(3月1日)について、一般参加者の出場は取りやめ、エリート選手のみで実施すると発表した。男子は東京五輪選考会を兼ねている。
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規約に基づき、参加料、チャリティ寄付金は返金しない。特例として来年大会の出走権を与えるが、来年エントリーする場合は別途参加料が必要となる。東京マラソンの参加料は国内が1万6200円、海外が1万8200円。
大会のエントリー規約では「積雪、大雨による増水、強風による建物等の損壊の発生、落雷や竜巻、コース周辺の建物から火災発生等によりコースが通行不能になった結果の中止の場合、関係当局より中止要請を受けた場合、日本国内における地震による中止の場合、Jアラート発令による中止の場合(戦争・テロを除く)は、参加料のみ返金いたします。なお、それ以外の大会中止の場合、返金はいたしません」とある。
また、大会を前に予定していた東京マラソンEXPO2020や、フレンドシップランなどのイベントも中止が決まった。
エリートでの参加は17年2月以降に男子は2時間21分以内、女子は2時間52分以内を記録するなどの成績を残した選手に限られ、男女合わせて約180人となる。車いす部門も男女30人となる見込みだ。
新型肺炎の日本での発生を受け、財団は対策チームを作り、情報収集と対応策を検討。14日までは当初は予定通り開催し、希望者へのマスクの配布や、消毒液の設置、また、給食も個別包装のものに切り替え、バナナも例年は切ってあるものを1本まるごとの配布とするなど、対策を検討しているとしていた。しかし、その後、感染経路が不明な感染者が出てくるなどさらなる感染拡大の恐れが出てきたため、4万人近いランナーがエントリーする一般参加の中止を決めた。
引用:ヤフーニュース
参加費用について
東京マラソンの参加料ですが、
国内:1万6200円
海外:1万8200円
となっています。
ただし、この他にチャリティランナーというものがあります。
さらに分けると、
・個人チャリティ
・クラウドファンディング
・アクティブチャリティ
の3種類があります。
▼ 個人チャリティ
申込方法:チャリティ公式ウェブサイトから個人で10万円以上の寄付を行う。
(チャリティランナーは先着順で決定)
10万円以上払えば東京マラソンを走れると思いがちですが違います。
寄付金以外に、別途で参加料16,200円(国内/税込)を払わないといけません。
つまり個人チャリティーでマラソンに参加するには、最低でも 11万6200円 が必要という事になります。
▼ クラウドファンディング
申込方法:チャリティ公式ウェブサイトからクラウドファンディングを利用し寄付を募る。
(期間内に集まった寄付申込の総額に応じてチャリティランナーを決定)
登録・寄付金募集期間:2019年7月22日(月)10:00 ~ 9月13日(金)17:00
※2020大会より、個人チャリティと区別して募集を行います。
※申込頂いた方の中で、チャリティランナーに選出されなかった方の寄付金は決済されません。
▼ アクティブチャリティ
寄付先事業に直接寄付を行う
募集期間:2019年7月22日(月)10:00 ~ 9月25日(水)17:00
となっています。
返金しない理由
問題となっているのは、今回の東京マラソンの一般参加中止によって、上記の支払いは全て戻ってこないという点です。
主催者側の都合で東京マラソンの一般参加中止にしたのに、お金が戻ってこないのはおかしくないか?という事です。
この点についてですが、大会のエントリー規約には
積雪、大雨による増水、強風による建物等の損壊の発生、落雷や竜巻、コース周辺の建物から火災発生等によりコースが通行不能になった結果の中止の場合、関係当局より中止要請を受けた場合、日本国内における地震による中止の場合、Jアラート発令による中止の場合(戦争・テロを除く)は、参加料のみ返金いたします。なお、それ以外の大会中止の場合、返金はいたしません
とあります。
今回の新型コロナウイルスについてはこの規約に該当しないため、返金はしないという訳です。
たしかに言われてみればそうなのですが、正直私だったら腑に落ちないと思います。
メイプル超合金のカズレーザーさんの意見
私が思っていたことを、お笑いコンビ・メイプル超合金のカズレーザーさんがテレビで仰っていました。
その記事があったので、以下貼り付けます。
お笑いコンビ・メイプル超合金のカズレーザーが18日、フジテレビ系「とくダネ!」で、3月1日開催の東京マラソンで一般ランナーの出場が取りやめになり、参加料は返金されないことへの疑問を口にした。
東京マラソンは新型コロナウィルスの感染拡大リスクを考慮し、一般参加の出場は取りやめると発表された。規約に基づき、参加料、チャリティ寄付金は返金されない。エントリー規約には「積雪、大雨による増水、強風による建物等の損壊の発生、落雷や竜巻、コース周辺の建物から火災発生等によりコースが通行不能になった結果の中止の場合、関係当局より中止要請を受けた場合(戦争、テロは除く)は、参加料のみ返金いたします。なお、それ以外の大会中止の場合、返金はいたしません」とある。
これにカズレーザーは「マラソン大会、基本的にそういうものだと伺ったんですけど」と前置きし「よく分かんないですけど、自然災害があった場合は払い戻しがあって、主催者判断の時は払い戻しがないって伺ったんですけど、逆じゃないんですか?」と疑問を呈した。
「いろんな人に聞いたんですが、なかなか教えてくれない。どういうことなんですかね?」と、主催者側の考えで中止した場合こそ、返金されるべきではないのかと訴えていた。
引用:ヤフーニュース
私も本当にそう思います。
しかも今回は一般参加中止というだけで、一部のエリート選手だけで開催されることになります。
これはおかしいですよね?
完全な中止ではなく主催者側の意志で勝手に一部の方だけ中止という事です。
しかもこれは日本として、これ以上の新型コロナウイルスの拡大を防ごうという国策的なものを忖度した気がします。
もう少しすれば国から中止しろと要請があったかもしれません。
もしそうだとすると、規約にある「関係当局より中止要請を受けた場合」という部分に該当するのと同じだと思います。
つまり返金すべきだという事です。
中国人参加者の来年の参加費用は無料の矛盾
ここでさらに気になるのは、同じく参加を自粛させられた中国在住者のランナーに対する対応です。
中国在住者で今年の東京マラソンに出場する予定だったのは1820名です。
この方々に対し東京マラソン財団は2月14日、今年の東京マラソン参加の自粛を促し、来年の参加料を免除すると発表しました。
それなのに日本人の一般参加者だけは来年の参加料を取りますというのは不公平じゃないかという事です。
私だったら間違いなく納得しませんね、こんな対応では。
まとめ
正直今回の東京マラソンは、一部中止する位なら完全に中止するべきだったと思います。
しかしオリンピックの予選会というようなこともあって中止にはできず、今回のような中途半端な開催となりました。
返金すればたった200名程度のためのマラソン大会に莫大な費用をかけることとなり、都の財政に大きな影響を及ぼします。
夏には東京オリンピックも控えており、都としては財政にこれ以上の負担をかけたくないというのが本音でしょう。
しかしいかなる事情があったとしても、ちょっと今回の対応はひどいとしか言いようがありません。
参加費用だって最低でも1万6200円払っている訳で、決して安い金額ではありません。
寄付をしている人であれば10万円以上払っている訳です。
しかも遠方から来る人は飛行機のチケットやホテルを取っている訳で、キャンセルもできない人もいるでしょう。
特に東京マラソンは都内近郊ではなく地方の人が当選しやすいと聞きます。
そう考えると参加費用だけでなく旅費も含めると10万円近いお金を無駄にするわけです。
お金持ちならいいでしょうけど、みんながみんな裕福という訳ではありません。
一生懸命貯めてきた人だっているでしょう。
東京マラソン財団は開催者として、もっと責任のある行動をとって欲しいです。
個人的な予想としては、今後今回の不平等な対応に関して見直しをすると思います。
今回の事態を鎮静化するために、少なくとも中国人と同じ対応にはするんじゃないでしょうか?
本来は全額返金すべきだと思いますけどね。
もうしばらく事の成り行きを見守りましょう。
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