川口いじめ事件 ネットで誹謗中傷した投稿者を提訴 プロバイダーが情報開示!!

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川口市立中学に通っていた元男子生徒が、所属していたサッカー部の生徒や部活の顧問教師からいじめや体罰を受け自傷行為に至ったいじめ事件。学校側の対応も遅く被害は拡大し、いじめだけではなくネット上は被害者である元男子生徒の個人情報がさらされ誹謗中傷の書き込みが。いじめはもちろんのこと、ネット上で匿名での攻撃という卑怯極まりない事件について大きな進展がありました。今回は事件の概要と判決の及ぼす影響についてまとめました。

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川口いじめ事件 ネットで誹謗中傷した投稿者を提訴 プロバイダーが情報開示!!

 

事件の概要

 

川口市立中学に通っていた元男子生徒は、2015年に市立中学に入学。サッカー部に入部した直後から部員たちから暴力などのいじめを受けるようになる。2年生の時には部活顧問からの体罰も受ける。いじめに悩んだ結果、2学期が始まった2016年9月に自傷行為に至る。

自傷行為に至った件を受けて学校と市教委が第三者委員会を立ち上げるも、いじめ調査が実際に開始されたのは17年2月だった。その後、調査委員会が設置されている間、元男子生徒とその親に対するネット上での誹謗中傷が止まることはなく、17年10月にはネット上に中学校名を明記した「掲示板」が開設され、誹謗中傷はより一層激しくなった。掲示板への誹謗中傷が激しくなった同時期、文部科学省や県教委からいじめへの対応の遅れについて指導を受けた市教委や学校が保護者会を開く。

しかし元生徒側は、この保護者会が誹謗中傷が激しくなった大きな原因の1つと指摘。「保護者会での学校側の説明が親子を悪人に仕立てる虚偽の内容だった。学校が事実と異なる説明を繰り返したことが、ネット上で元生徒を誹謗中傷する投稿が激しくなった一番の原因だ」と訴えている。

市教委の第三者委員会は2018年3月の報告書で「法律上いじめと認定できる行為があり、不登校の主たる原因と考えられる」として、やっといじめがあったという認定に至る。

 

裁判の内容と判決

 

いじめの被害に遭った元生徒側はプロバイダー3社に対し、インターネット上の掲示板に実名をさらされプライバシーを侵害されたとして、ネット上に誹謗中傷を書き込んだ投稿者を特定するための個人情報の開示を求めた。

東京地裁は2018年12月10日、「投稿によりプライバシーが侵害されたことは明らか」として、プロバイダー3社に対して投稿者の氏名、住所などの開示を命じた。判決を受け、プロバイダー3社は元生徒側が開示を求めた4件全てについて、2018年末までに全て情報を開示した。

情報開示を受け、元生徒側は誹謗中傷を書き込んだ投稿者に対し、プライバシーを侵害されたなどとして、刑事告訴や損害賠償を求めて提訴の準備を進めている。

 

今回の判決が意味するもの

 

今回の判決は個人的に非常に大きな意味を持つと思っています。近年増加してるネット上でのいじめ問題。匿名ということで誰もが自分の名前を隠して投稿出来てしまいます。その為、強気になって悪質な誹謗中傷を書き込む傾向が非常に多く見られます。

また、1人が書き込むとそれに乗っかるようにして次々と書き込みが膨らむ。結果、1人に対して大勢の匿名の人間が誹謗中傷を書き込むという事態が発生します。

書き込みの中で最も深刻なのが個人情報をさらす行為です。ネットで個人情報をさらせば、今や一瞬で拡散され多くの人の目に留まることになります。しかも一度拡散されると、その情報を完全に消去するのはほぼ不可能と言っても過言ではありません。たとえネット上の情報を削除したとしても、既にスクショ(スクリーンショット)などで画像として保存されてしまえば消すことは不可能です。保存した人を見つけ出すこと自体がほぼ不可能ですからね。

未成年者に限らずこの問題は大きな問題なのですが、特に未成年者は大人よりもスマホなどを上手く使いこなします。そのため、大人に気付かれずに陰で悪質な書き込みをしていたりします。今まで事件として大きく扱われる機会がなかった事もあり、子供たちは掲示板に個人情報を書き込んだり誹謗中傷することがどれほど悪いことなのか分かっていない部分もあります。まぁ常識からすれば悪いことだと分かるのですが、子供に常識を求めるのは難しいと思います。

そういう点で今回の判決は非常に大きなものだと思います。今後書き込みをした投稿者に対して損害賠償請求や刑事事件として告訴するようですが、そうなればもっと大きく事件として扱われるでしょう。軽い気持ちで書き込んだ結果、損害賠償が発生し、刑事罰も受けるということが当たり前なんだと知ることが大切です。

 

まとめ

 

今回の一連の事件の流れですが、被害者の方は本当に大変だったと思います。私も小学生の頃、転校した際に約2年間いじめに遭った経験があります。いじめは本当に卑怯だと思います。当時は身体も小さくおとなしい性格だった為、狙われやすかったんでしょう。今思えばなんでやり返さなかったんだろうとは思いますが、やり返すことができない性格だったんですよね。幸い中学生になって身長が毎年10㎝ずつ伸び、ヤンキーと呼ばれるような仲間ができたためにいじめはなくなりました。つまり弱い相手じゃないと攻撃できないような卑怯な人間がいじめをするんですよね。しかもだいたいが徒党を組んでくる。一人じゃ何もできないくせに、複数になると急に強気になる。いじめをする人間は弱い人間だと私は思っています。

ただ子供は自分では身を守れない時があります。私のように。いじめられているということを誰かに言いたかったけど、言いたくても言えない。親にいじめられている件を言えば、親が責任を感じると思いました。親の転勤で引越しをして、転校になったので。だから親に迷惑を掛けたくないし責任を感じて欲しくないから親には言えない。
かと言って転校したばかりでは友達もいないので相談する人もいない。
先生だって転校したばかりで知らない先生ばかりで言いにくい。それに先生は自分よりもいじめてくる生徒の方が付き合いも長いだろうから自分の味方になってくれるとは思えない。そう考えると誰にも相談できないんですよね。そういう子供はたくさんいると思います。

今回の事件の経緯を改めて見ると、全てがひどいですね。いじめをする人間が一番最低ですが、学校も市教委も存在している意味がない。そんな意味のない大人たちがいい給料をもらっていると思うと腹が立ちます。子供を守る、善悪の判断を教えるのは大人の役目。悪いことをしたらげんこつをくれてやる。良いことをしたら褒めてやる。今のご時世、体罰だなんだとちょっとしたことで騒がれる時代ですが、個人的には悪いことをしたらげんこつくらいは許されるんじゃないかと思います。

私もよくげんこつもらいましたが、当時の担任教師に対しては感謝しかないです。色々な先生がいましたが、今でも思い出すのはその先生だけです。150㎝くらいのちっちゃなおばちゃんでしたが、ヤンキーだろうと誰だろうと悪いことをすればげんこつ。今思えば凄い先生だなと思います(^_^) つい先日までテレビでやっていた「今日から俺は」に出てくるような生徒ばかりでしたからね。当時流行っていたビーバップハイスクールにエキストラで出た仲間もいました。

ただそんなタチの悪いヤンキーも、その先生の言うことだけは聞いていました。自分もそうでしたが、うるせーなぁと言いながらも本気で心配して怒ってくれていたのが分かったからだと思います。でなきゃわざわざげんこつもらいませんからね。殴り倒すことなんか簡単です。でもそんなことはしない。文句言いながらもげんこつをもらう。

逆にいいことをすればちゃんと褒めてくれます。褒められるのに慣れていないので、これまた「うるせーよ」と言いながらも心の中では嬉しかったりします。当たり障りのないことを言う先生もいましたが、そういう先生は全く記憶に残っていません。中学生時代で唯一記憶に残っているのがその先生だけです。

まぁげんこつを体罰と言われてしまうとどうしようもないですし、今の時代に反しているのはよく分かっています。私は体罰というのは、「不必要かつ過度の暴力」のことだと思っているので、必要かつ適切な範囲であればいいと思っています。自分の子供はそういう先生に預けたいと思いますね。あくまで個人の見解なので、意にそぐわない場合はご容赦ください。

今後、投稿者に対する裁判によって、それ相応の判決が下ると思います。刑事罰はもちろん、損害賠償の金額が気になります。この金額が大きければ大きいほど世間に与えるイメージは大きくなります。子供はもちろん、大人でさえも今の掲示板などの書き込みは目を覆いたくなるものが多いです。言論の自由をはき違えている人が多いので、今後も目が離せません。裁判の進捗があればまた記事で書いていきます。それほど大きな意味を持つ裁判になると思っています。

最後にいじめをする人間・それを見てみぬふりをする大人に聴いてほしい曲があります。B’zの「希望の歌」です。歌詞はこちらに掲載していますので、よく読んでください。そしてあなたの行っている行為を見つめ直してください。

 

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