B’zの通算13枚目のシングル「裸足の女神」は6作連続のミリオンヒットとなり、ピンク・レディーの5作連続ミリオンセラーを破った記念すべきシングルです。B’zのシングルの中で、売上が4番目に多いシングルでもあります。トヨタの「カローラレビン」のCMのタイアップ曲でもある「裸足の女神」。年明け最初の歌詞シリーズはLIVEでもよく演奏される「裸足の女神」からスタートしたいと思います。
B’z 歌詞 13thシングル タイトル曲 「裸足の女神」
発売日
1993年6月2日
カップリング
KARA・KARA [3:46]
歌詞
裸足の女神 [4:28]
作詞:稲葉浩志
歌詞は日本音楽著作権協会(JASRAC) の関係上、直接掲載することが出来ません。日本音楽著作権協会(JASRAC) から許可をされているアメーバブログの方に掲載しています。コチラを参考にしてください♪
まとめ
「裸足の女神」今回のシングルは、2曲とも自然に沸き上がってきたメロディを勢いでレコーディングしたって感じ。煮詰まることもなく良い感じに仕上がったと思う。前のシングル「愛のままにわがままに 僕は君だけを傷つけない」がマイナー・メロディーのB’zサウンドの王道を極めているとしたら、この曲はメジャー・コードの僕らのすべてって感じかな。(松本)実は、詞を一回全部書き直しているんだよね(笑)でも、これからの季節にはこの”裸足の女神”ってフレーズがぴったりでしょう。これは単純に盛り上がって聴いてもらえるのが一番いいのではないかな。(稲葉)引用:B’z会報誌78号
どれだけ泣けば朝が包んでくれる
鏡の中の 濡れた唇を噛む
街中が裏切りにあふれてると スネるだけのヤツもいるけど
君はかなり重い恋のダメージも 腹におさめ明日を見つめてる
この「裏切り」というフレーズと「恋のダメージ」というフレーズを見て、彼女は失恋で傷付いていることが分かります。それもおそらく彼の浮気などでしょう。男性の浮気という”裏切り”に対して、男なんてみんなそんなもんだよって文句を言いながら拗ねちゃう女性がいるけど、主人公は違います。裏切りで傷付いた状態でも誰に文句を言うでもなく、自分の中でなんとか消化し、前に進もうとしています。そしてサビへ続きます。
OH MY 裸足の女神よ キズをかくさないでいいよ
痛みを知るまなざしは 深く澄んでもう萎れることはない
「OH MY 裸足の女神よ」ですが、「裸足の女神よ」の前に「OH MY」とわざわざ付けたのは、「oh my god(goodness)=あら(日本語で言うと)」という英語をもじっているんじゃないでしょうか?「god」は男の神様ですが、女神は英語で「goddess」。「あぁ、女神さま」を英語にすると「OH MY GODDESS」みたいな感じですね。
ここでタイトルの「裸足の女神」が出てきました。タイトルだけではイメージが湧きませんでしたが、ここでなんとなくイメージが湧いてきました。彼の浮気を知ったあまりのショックに裸足のまま彼の家を飛び出し自分の家に帰ってきた主人公。外を裸足で走って帰ってくれば怪我もするでしょう。身も心も傷付いた状態の主人公。そんな主人公に対して、傷を隠さないでいいんだよと言っています。自分にはありのままの姿でいい。足の傷も心の傷も隠さないでいいんだよと。彼女に対する恋心が見えますね。
人は痛みを知ることによって大きく成長すると言います。彼女は彼の裏切りによって大きな心の痛みを経験しました。結果、一段と優しくなり、慈愛に満ちた女神のような心の深さを持つようになります。そんな彼女の優しさは瞳に表れていて、濁りのない澄んだ瞳はとにかく眩しい。きっとその瞳はこの先どんなことが起きても下を見ることはなく前を見続けるのでしょう。まだ傷付いているはずなのに、もうしっかりと立ち直ろうとしている。その凛とした姿を「女神」さまと表現しているんじゃないでしょうか。
「裸足の女神」はLIVEでも結構演奏されることが多い曲だと思います。テンポもよく、ロック過ぎない感じで万人受けする曲だからでしょう。いつもメロディーばかりに気を取られていてあまり歌詞を考えたことがなかったと今回気付きました。
今まで見てきた歌詞の中で一番難しかったです。この歌詞に関してはもはやほぼ妄想です。稲葉さんがどんな思いで書いたのか、もし知っている方がいたら教えて欲しいです(^_^)
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