渡邊雄太 ついにNBAデビュー!! 田臥勇太以来の快挙

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10月28日(現地時間27日)、渡邊雄太選手が日本人として史上2人目のNBAデビューを果たしました。2004年の田臥勇太選手(当時フェニックス・サンズ/現栃木ブレックス)以来14年ぶりの快挙です。

 

渡邊雄太 ついにNBAデビュー!! 田臥勇太以来の快挙

 

プロフィール

 

名前:渡邊 雄太(わたなべ ゆうた)

生年月日:1994年10月13日

出身地 :香川県

身長  :206cm(6feet 9inch)

体重  :93kg

血液型 :A

リーチ(ウィングスパン):208cm  (6 ft 10 in)

経歴:尽誠学園(香川県)⇒セント・トーマス・モア・スクール (※日本で言う予備校のような学校)⇒ジョージ・ワシントン大学(アメリカ・ワシントン州)

 

バスケットボールの経歴

 

小学1年の時、三木スポーツ少年団で本格的にバスケットボールを始める。

高松市立牟礼中学校2年生時の2009年3月に香川県選抜チームのメンバーとして第22回都道府県対抗ジュニアバスケットボール大会に出場。

2010年4月、尽誠学園高等学校に進学。1年次よりスターターとして全国大会に出場し、2011年および2012年の全国高等学校バスケットボール選抜優勝大会で2年連続で準優勝して全国ベスト5に選出されている。

引用:Wikipedia

 

この経歴を見て凄いなと思うのは、渡邊選手はずっと香川県でプレーしていることです。私も高校時代バスケットをやっていました。千葉県だったのですが、当時強かった東海大浦安高校のメンバーを見ると、千葉県出身の選手が一人もいませんでした。高校日本代表にも選ばれるような選手がいましたが、千葉県の大会でいったいどこの県の高校と戦ってるんだろ?というやり場のない怒りを抱いたのを覚えています。

バスケットボールに限らず高校スポーツでは、強豪校と呼ばれる一部の学校に有能な選手が集まるようになっています。特待生という仕組みがあるからです。しかも今や日本人だけではなく、海外からの留学生も珍しくありません。もはや反則だろ?って思ったりします(笑)

中・高校生のスポーツにおいて、海外からの留学生については賛否両論があります。日本人では到底あり得ない身体能力とスキルを持つ海外の留学生が入ることにより、日本全体のレベルアップが見込めるという肯定的な意見。それに対して、日本の試合なのに海外の留学生1人いるだけで試合が決まってしまう。それでは面白くないという否定的な意見。

これは難しい問題です。私は感情的な面から言えば後者に賛成です。しかし、スポーツ界の未来を考えると前者に賛成です。渡邊選手もきっと色々な学校からスカウトがあったと思います。もちろん尽誠学園もかなりの強豪校ですが、全国にはバスケットボールの全国大会常連校と呼ばれる強い高校はたくさんあります。その中で地元の学校を選択したのが素晴らしいと思います。そしてそうやって練習を積み、今やNBAのコートに立っているのはカッコよすぎます。

 

プレイスタイル

 

渡邊選手の魅力は、2mを超える身長ながらカットインや3Pシュートなどのアウトサイドのプレーもできるという点です。通常この身長であれば、日本ならセンターをやらされることが多いです。しかし渡邊選手は高身長ながらスピードも持ち合わせており、中からも外からも得点できるオールラウンダーです。これは高校卒業後、アメリカに留学した結果だと思います。渡邊選手はこういうことも見据えてアメリカ留学をしたのだと思います。

また、攻撃的な選手はディフェンスが苦手な人が多いのですが、渡邊選手はディフェンス力も高いという点がポイントです。大学生時代は、相手チームのエースとのマッチアップを多く任されているのが何よりの証拠です。一昔前は、NBAの選手はディフェンスをしないと言われていましたが、今は違います。ディフェンスができないと活躍は難しいでしょう。

 

日本人のNBAプレーヤー

 

バスケットボール経験者なら誰もが知っているのではないでしょうか?そうです、田臥勇太(たぶせ ゆうた)選手です。身長173cm・体重75kgと小柄ながらも2004年、フェニックス・サンズの開幕ロースターに入った日本人初のNBAプレーヤーです。これがどれだけ凄いのかってことですが、そもそもNBAの世界で身長が低いというのは致命的です。なぜなら平均身長が203cmで、平均体重104㎏。しかもジャンプすれば90㎝も跳ぶという、身体能力が常人離れしている超人ばかりが集まる世界だからです。

ちなみに現在NBAのスーパースターのレブロン・ジェームスは、身長203㎝、体重114㎏。この大きさなのにポジションはSF(スモールフォワード)です。しかもPG(ポイントガード)~PF(パワーフォワード)までほぼすべてのポジションをこなせるオールラウンダーです。日本ならセンター一択ですが、田臥選手と同じポジションもこなします。

そんなとんでもない世界に、身長173cmしかない日本人が入ったんです!! この時、バスケットボールファンとして震えるほど嬉しかったのを今でもハッキリと覚えています。そもそも田臥選手は日本のスーパースターでした。私とは高校時代被っていないのですが、田臥選手は秋田県の名門・能代工業に入学し即レギュラー。そして3年連続で高校総体、国体、全国高校選抜の3大タイトルを制し、史上初の「9冠」を達成したとんでもない才能の持ち主です。

それほどの才能の持ち主でもNBAの壁は高いかもしれないと思っていました。身長が173cmだったからです。しかし田臥選手は、そのハンデをスピードと抜群のパスセンスで補い、NBAの世界へ足を踏み入れたのです。

 

まとめ

 

今回渡邊雄太選手は111-86で迎えた第4クォーター残り約4分、NBAのコートに立ちました。これが記念すべき渡邊雄太選手のNBAデビューです。そして日本人2人目の記念すべきNBAデビューです。田臥選手がこじ開けたNBAの扉を再び渡邊雄太選手が開いてくれました。

記録としては、4分31秒の出場で2得点2リバウンド1ターンオーバーの成績。初戦としては上々だと思います。これからもっと出場機会が与えられ、結果を残していって欲しいです。また、渡邊雄太選手の活躍によりゴンザガ大学の八村塁選手も刺激を受け、近い将来2人の日本人選手がNBAの舞台で活躍する姿を見たいものです。

渡邊雄太選手や八村塁選手が活躍し、今の中・高校生も彼らを見てNBAの世界に挑戦しようと思ってくれるといいなと思います。

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