茨城県あおり運転殴打事件 逮捕された宮崎文夫容疑者はどんな罪に問われるのか?

茨城県あおり運転殴打事件 逮捕された宮崎文夫容疑者はどんな罪に問われるのか?

2019年(令和元年)8月18日、茨城県守谷市の常磐自動車道で起きたあおり運転殴打事件で「傷害の疑い」で指名手配されていた宮崎文夫(みやざき ふみお)容疑者が逮捕されました。これから取り調べが徐々に進んでいくと思いますが、今回の事件の内容とどのような罪状に問われるのかについて考えてみました。

 

茨城県あおり運転殴打事件
逮捕された宮崎文夫容疑者はどんな罪に問われるのか?

 

 

事件の概要

 

2019年(令和元年)8月10日午前6時15分頃、茨城県守谷市の高速道路(常磐自動車道)上り線守谷サービスエリア周辺で、ドイツ製の白いSUV(スポーツ用多目的車)を運転していた宮崎文夫容疑者が、24歳の男性が運転する車を「あおり運転」をして無理やり停車させ、「殺すぞ」などと怒鳴りながら男性の顔を数回殴ってケガをさせて逃走しました。

 

 

こちらのニュースの中でドライブレコーダーに録画された動画が公開されていますが、信じられない光景が繰り広げられます。この現場、高速道路ですからね。高速道路であんな運転をして車を停めて、さらに車から降りるなんて危険極まりない!! 他の通行車も巻き込んで大事故になる可能性だってあります。

しかも最初に助手席からガラケーを手にした女性(喜本奈津子容疑者)が降りてきますが、普通ならカッとなっている宮崎文夫容疑者を止めそうなものです。ところが宮崎文夫容疑者より先に車から降りてきて、ガラケーで被害者を動画で撮影しているんですから信じられません。

動画を見ていくと、宮崎文夫容疑者が被害者の男性を複数回殴りつけ、被害者の男性が出血しているのが見てとれます。こうなる前に被害者の男性が宮崎文夫容疑者に対して何をしたのかは分かりません。が、何があったとしても高速道路で車を停めて暴力を振るうのは間違っていると思います。明らかに犯罪ですから。

 

宮崎文夫(みやざき ふみお)容疑者とは?

 

年齢

 

43歳(2019年8月19日現在)

 

私とほぼ同年代ということで驚きです(-_-)

 

学歴

 

大阪天王寺高校→関西学院大学

 

学歴だけを見れば優秀な頭脳の持ち主みたいです。こういう時に思いますが、学歴なんてその人間のほんの一部でしかないですね。宮崎文夫容疑者の場合はまさにその典型です。学歴があっても当たり前の常識が欠如しているんですから。

 

職業(過去)

 

  • キーエンス
  • ウィルウェイ馬渕教育グループ 馬渕教室 高校受験本部英語講師 など

 

キーエンスと言えばかなりお給料がいい会社です。私が就活をしていた当時からお給料の高さは有名でした。が、反面とても大変な会社だとも聞いていました。入るのはそんなに難しくないけど、離職率が異常に高いと言われていました(あくまで噂であって、実際にそうなのかは分かりません)。

その後もいくつか仕事をしたようですが、「英語教師」というのが気になります。教師として生徒に教えるような物言いは難しそうなイメージです。むしろ生徒にキレて怒ってしまうような気がします。

 

職業(現在)

 

  • 宮崎プロパティマネジメント株式会社 代表取締役社長
  • 株式会社オマス 代表取締役社長

 

宮崎文夫容疑者は、祖父が所有していたマンションを受け継いだことをきっかけに、2003年から個人事業主として自社物件を含めた不動産の管理・取り引きや賃貸業をスタート。その後の2018年2月に宮崎プロパティマネジメント株式会社を設立し法人化。大阪府や愛知県で不動産事業を行っていました。今年1月の決算では売上1300万円、利益250万円だったようです。

2018年8月には株式会社オマスというコンサル会社も設立しています。これだけ見れば立派な実業家です。しかし動画で宮崎文夫容疑者の人間性を見ると、この人からコンサルを受けたいという人はいたのでしょうか?普段は温厚なのかもしれませんが、ああいう性格を上手く隠すのは難しいと思うんですけどね。

 

使用しているSNS

 

(インスタ:omasu2019

(Twitter:@omasupan

(Facebook:宮崎文夫

 

TwitterとFacebookはほとんど更新されていませんでしたが、インスタは最近まで更新されています。食事や車の投稿が多く、その羽振りの良さが伺えます。「金持ち喧嘩せず」ということわざがありますが、宮崎文夫容疑者には当てはまらなかったようですね。

 

前科

 

宮崎文夫容疑者には前科があるとネットでは書かれています。内容は2018年3月21日、京都市南区のコンビニの駐車場でタクシー運転手に「降りたら死ぬぞ」などと脅迫し、監禁する事件を起こしていたとのこと。以下がその参考記事だそうです。

 

 タクシー運転手を脅して車内に監禁したとして、京都府警南署は21日、監禁容疑で大阪市東住吉区桑津、自称・自営業の40代の男を現行犯逮捕した。男は「監禁したつもりはない。逮捕には納得いかない」と容疑を否認しているという。

 逮捕容疑は同日午後5時40分ごろから6時ごろにかけ、京都市南区のコンビニエンスストア前の駐車場に停車したタクシー車内で、兵庫県川西市の男性運転手(46)を「降りたら死ぬぞ」などと脅迫。運転手が降車できないよう、不法に監禁したとしている。

 同署によると、男は同日朝、大阪市内でタクシーに乗車。タクシー会社の「朝から客を乗せたままのタクシーと連絡が取れない」との通報を受け、大阪府警がタクシーの行方を探していたという。

引用:産経ニュース

 

これがもし事実で起訴されたとすれば、現在は執行猶予中の可能性が非常に高いです。執行猶予中であれば、今回の逮捕で起訴された場合、実刑になる可能性は極めて高いと思われます。

 

【2019年8月20日更新】

この件ですが、不起訴処分となっていたようです。つまり現在は執行猶予中ではないということですね。

 

使用された車が返却されるまで

 

7月21日に、横浜市のディーラーから自分の車の修理のため代車として3日間の約束で「BMWのX6」を借りたそうです。借りてから返却までの経緯を時系列にまとめます。

 

7月21日 横浜市のディーラーから車を借りる
7月23日 愛知県岡崎市の新東名高速岡崎東IC付近であおり運転
7月23日 静岡県清水区の一般道であおり運転
8月10日 茨城県守谷市の常磐自動車道上り線守谷サービスエリア周辺であおり運転・暴行
8月11日 喜本奈津子容疑者が返却に訪れる(当初は宮崎容疑者の会社の社員と名乗る男性2人と女性1人がSUVを返却しに来たと報道されていました)

 

3日間で返却しなければいけないのに、「車が気に入ったので、購入を検討している」と、ディーラーに返却をしませんでした。結局20日間乗り続けており、走行距離はなんと約2000キロにも及んでいたそうです。

 

宮崎文夫容疑者の罪状は?

 

今回の事件では罪状がどうなるのかがとても気になります。まずは「傷害罪」は確定だと思います。ちなみに「傷害罪(204条)」ですが、「十五年以下の懲役又は五十万円以下の罰金」と定められています。「十五年以下の懲役」とありますが、これは最大の場合であって実際にはまず十五年を求刑されることはありません。初犯であれば大抵は執行猶予がつきます。

今回の問題は「あおり運転をどう裁くか」に尽きると思います。近年、あおり運転によって死亡者が出たこともあり、厳罰化を望む声が大きくなっています。記憶に新しいのは平成29年6月、神奈川県の東名高速道路でワゴン車の夫婦がトラックに追突されて死亡した事故で、横浜地裁が自動車運転処罰法に規定のない停車後の事故での同法違反(危険運転致死傷)罪の成立を認めました。事件については以下の記事を参考にしてください。

 

 

今回は死亡事故にはなりませんでしたが、明らかに危険な行為です。一歩間違えれば上記の事件と同じ事が起きていたかもしれません。宮崎容疑者はこの事件以外でもあおり運転をしていたと見られています。まずは宮崎容疑者があおり運転を他にもしていたという証拠を集めなければならないでしょう。そのためには、ドライブレコーダーや防犯カメラ、ETCの記録などから捜査をすると思われます。

その結果、宮崎容疑者があおり運転を繰り返し行っていたと分かれば、そこから更に一歩踏み出すことになります。道交法違反はもちろん、どういう罪に問うのか。車を返さなかったので横領罪も考えられます。個人的にはあのようなとても危険な場所で停車させ、一歩間違えれば追突事故で死んでしまうような状況下で殴っているので、暴行罪などではなく殺人未遂に問いたいです。今後の捜査が気になります。

あおり運転とはちょっと関係がないかもしれませんが、私の目にはあまりにも感情の起伏が激しく、挙動不審に思われます。薬物検査もやっていただきたいと思います。

 

あおり運転とは?

 

そもそも「あおり運転」とはどのようなものなのか、Wikipediaで調べてみました。

 

あおり運転(あおりうんてん)は、道路を走行する自動車、自動二輪、自転車に対し、周囲の運転者が何らかの原因や目的で運転中に煽ることによって、道路における交通の危険を生じさせる行為のこと。

引用:Wikipedia

 

これを見てみると、自動車だけに当てはまるわけではないんですね。例えば自転車に乗っている人が別の自転車に乗っている人に対してあおっても、「あおり運転」になる訳です。

また、あおり運転は2つのパターンがあるそうです。

 

英語では他車のすぐ後ろに付いてあおる行為をテールゲーティング(Tailgating)と言う。Tailgateはトラック後部(荷台部)の扉のことであり、これを動詞化したもの。

一方、路上での激怒を意味するロード・レージ(Road Rage)という語もある。これは運転手が自動車の運転中に割り込みや追い越しなどに腹を立てて、過激な報復行動を取ること。ただし自動車に限らず、自転車などの軽車両を運転する者もロードレイジを引き起こす事例もある。

日本語の「あおり運転」という語は従前はテールゲーティングのことであったが、東名高速夫婦死亡事故がマスコミなどで報じられて以降ロードレージを指して「あおり運転」という語を使うケースも散見されている。

引用:Wikipedia

 

たしかに昔なら「あおり運転」はここでいう「テールゲーティング」だったと思います。しかし最近大きな事故につながって問題となっているのは「ロードレージ」の方ですね。

 

あおり運転とその罪状

 

これについてもWikipediaに分かりやすく掲載されていました。

あおり運転は危険運転の一つに分類され、相手を事故・死傷などに追いやった場合は危険運転致死傷罪が適用され最長20年の懲役(加重で最長30年)に処され、運転免許は基礎点数45 – 62点により免許取消・欠格期間8年以上の行政処分を受けることになる。故意(または未必の故意)で人を死に追いやった場合は、殺人罪が適用され、死刑又は無期若しくは5年以上の懲役に処せられることにもなる。また、故意に幅寄せした場合は暴行罪として立件される場合もある

安全な車間距離を取らずに前車に接近する行為は、道路交通法26条が禁止する車間距離不保持に該当する。高速道路での車間距離不保持については、3か月の懲役または5万円の罰金が科され(同法119条1項1号の4)、一般道での車間距離不保持については、5万円の罰金が科される(同法120条1項2号)。また、「高速道路での車間距離不保持」については2万円の反則金が、「一般道での車間距離不保持」については1万円の反則金が課され(同法別表第2)、「高速道路での車間距離不保持」については、2点の基礎点数が、「一般道での車間距離不保持」については、1点の基礎点数が加算される(同法施行令別表第2)。

引用:Wikipedia

 

ただ、個人的にはもっと厳罰化していかないとあおり運転はなくならない気がします。例えば「運転免許証」について。今回のようなケースであれば、運転免許証は取消。かつ、一生運転免許証を発行しない。これ位の対処が必要だと思います。

また、相手を殴ったりして傷害罪に問われる場合、あおり運転のように道路という危険な場所(今回は高速道路という非常に危険な場所)であればただの傷害罪ではなく、別の罪名を作った方がいいと思います。例えば「危険運転傷害罪」などを新たに作り、懲役7年以上などとすれば執行猶予は付かないのでいいと思います。

 

まとめ

 

昨日8月18日に大阪市内で逮捕された宮崎文夫容疑者の身柄は、19日午前0時すぎ、茨城県の取手警察署に移されました。また、喜本奈津子容疑者も18日、犯人蔵匿・隠避の疑いで逮捕され、同じく取手警察署へ移されています。喜本奈津子容疑者は、事件後に宮崎容疑者を自宅マンションにかくまい、食事を提供していたとみられています。

これから警察と検察はじっくりと取り調べを行い、どのような罪に問えるのか証拠を固めていくでしょう。あおり運転はとても悪質で世間の目も厳しくなっています。世論も厳罰を期待しています。今後の裁判の指針ともなる可能性があるので、非常に難しい裁判になるでしょう。

個人的には執行猶予などなく、厳しい判決が下ることを希望します。世間にあおり運転はとても罪が重いという認識を与える必要があると思うからです。今後どうなるのか、しっかりと見守りたいと思います。

また、車に乗っている方はドライブレコーダーを搭載することをおススメします。今後はドライブレコーダーは標準装備にしないといけないかもしれませんね。

 

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