今や4人に1人は花粉症に悩まされていると言います。私も花粉症ですが、例年2~6月頃までは本当に大変です。風邪と違って花粉症は放っておいて治るものではありません。まずは自分がどんなアレルギーを持っているのかを知る必要があります。その上で自分に合った治療法を見つけます。今回はアレルギー検査と花粉症の治療法についてまとめてみました。
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花粉症で苦しんでいる人必見!! あなたにピッタリの治療法はどれ?
私が花粉症になった日
みなさん、花粉症って「いつ」・「どうやって」発症するか知ってますか?私はもう20年以上花粉症に悩まされていますが、花粉症にかかった日のことを今でもハッキリと覚えています。
あれは私が大学3年生になる時の科目登録の日でした。「科目登録」というのは、新しい学年度にどの授業を受けるのかを登録することです。新年度が始まるちょっと前の3月末や4月上旬に行われ、その日は大学に行く必要があります。奇しくもその日は私の誕生日でもあったので、ハッキリと覚えている訳です。
朝から晴天で暖かく、気持ちの良い誕生日を迎えられたと思っていました。朝の10時頃だったと思いますが、家を出て駅まで歩き、電車に乗って大学に向かっていました。電車は空いていたので、のんびり座って漫画を読んでいました。すると突然くしゃみが出たのです。普段なら「お、誰か俺の噂をしてるぞ」なんて思うのですが、くしゃみが1回では止まりません。3回を超えて5回位でいったん治まりました。しかしまたしばらくするとくしゃみが連続で出るのです。気付けば鼻水まで垂れてきて止まりません。さらには目が痒くなってきて涙が止まらなくなりました。
しばらくするとなんとなく身体がだるくなってきて、熱が出ているようでした。風邪をひいたかもと思いつつ、とりあえず大学に向かう途中の薬局でマスクを購入し、マスクの下では鼻にティッシュを突っ込んでなんとか科目登録を終えました。その間もくしゃみは止まらず、ティッシュも頻繁に替えました。あまりにもツラすぎて、科目登録を終えてすぐに家に帰りました。
誕生日ということで夜は食事に行く約束がありました。家に帰って熱を計ったら37℃ちょっと。くしゃみも落ち着き鼻水もかなり落ち着いていました。やはり風邪かと思い、とりあえず夜には熱が下がるように風邪薬を服用し寝ました。夕方目を覚ますと、まだ熱っぽいもののかなり楽になった気がしました。これなら大丈夫と、約束の場所に行こうと外に出てしばらくすると、またくしゃみと鼻水、涙が出て止まらなくなったのです。この時初めて、「花粉症かも?」と思いました。翌日以降も花粉症の症状が続き、今に至っています。
花粉症なんて他人事だったのに、前触れもなく突然自分が花粉症になるとは思いもしませんでした。今でも忘れもしない、誕生日のプレゼントが花粉症だった最悪な一日です。
アレルギー検査でどういったことが分かるのか?
それからというもの、毎年花粉症の季節になると症状が出ます。年によってその症状のひどさは変わるものの、毎年2~6月頃までは大変です。期間にしてみると半年くらいは花粉症で苦しんでいることになります。
鼻水やくしゃみはもちろんですが、朝起きると目が開かないほど目やにが出ていることもあります。その場合はそのまま洗面所まで行って顔を洗って目やにを落としてやっと目が開けられます。また、のどの痒みがひどいので、ついつい舌で咽喉(のど)を掻いてしまい、毎年咽喉から血がでます。咽喉の痒みって本当に大変です。血が出ている状態でも痒くなり、舌で掻くと今度は痛くなります。
そんなにひどいのならさっさと病院に行けばいいじゃんと思われるかもしれませんが、実は私、病院や薬が嫌いです。手術で失敗された経験があるというのも一つの原因ですが、基本的に自然治癒能力を信じています。だから毎年ツラい思いをしながらも一切薬は服用していません。風邪をひいても病院に行くこともありません。
しかし花粉症を発症してから10年以上経ったある日、咽喉(のど)に異常な痛みを覚えた時がありました。1ヶ月経っても治りません。何を食べても何を飲んでも咽喉が痛い。唾を飲み込むだけでも激痛です。首を動かすのも激痛。寝る時も唾を飲み込む痛みでまともに寝ることもできず、かなり衰弱してきました。さすがにこれはヤバいと思い、ついに近くの病院に行くことになりました。
その時、咽喉と鼻をスコープのようなものを使って検査をしたのですが、アレルギーのチェックもしましょうということになりました。この時生まれて初めてアレルギーチェックをすることになったのです。血液検査で、採血をしてから1~2週間くらい待った記憶があります。ちなみにチェックする項目は非常にたくさんあるのですが、項目を増やすとその分金額が高くなるシステムでした(10年以上前の話なので今は分かりませんが)。私の場合、30~40項目くらいで、保険が適用されてたしか5~6千円くらいだった気がします。
アレルギー検査の項目としては、一般的な花粉症のアレルギーとして「スギ」や「ヒノキ」はもちろん、「ブタクサ」や「犬」、「猫」なども調べられます。私の場合、予想通り「スギ」「ヒノキ」「ブタクサ」が陽性で、その他「ハウスダスト」「ダニ」面白いところだと「ゴキブリの死骸」なども陽性でした。その結果の紙は捨ててしまったのですが、今思えば取っておけばよかったと思います。
また、それぞれの項目にレベルのようなものが書かれていた気がします。例えば「スギ」の項目で陽性の場合、0~100までのうちどれくらいかというレベルです。このレベルが高ければ高いほど、アレルギー反応がひどく出るということです。私は「スギ」と「ヒノキ」が絶望的に高いレベルでした。お医者さんには飲み薬を出すから飲んだ方がいいですよと言われましたが、お断りしました。
花粉症の治療法
花粉症の治療法はいくつかあります。
対症療法
まずは薬によって症状を抑える対症療法です。分かりやすく簡単にまとめると、
くしゃみや鼻水:「抗ヒスタミン薬」や「マスト細胞安定薬」
鼻づまり:「抗ロイコトリエン薬」
花粉症の症状全般:「鼻噴霧用ステロイド薬」。発症直後の治療に鼻噴霧用ステロイド薬を使用すると、症状がひどくならないという報告があります。
となっています。ただしこれらは一時的に症状を抑えるだけで、根本的には治りません。
レーザー治療
薬が効かない人もいます。その場合はレーザー治療という方法があります。私の知り合いもレーザー治療をしていましたが、話を聞いただけで私は怖くてやる気になりませんでした。実はこの方法、鼻の中の粘膜をレーザーによって焼くんです!! 考えただけで怖いです。。。
しかも花粉症を完全に治す治療ではないため、だいたい2年くらいで効果がなくなるそうです。また、花粉飛散のおよそ1か月前までに治療をする必要があります。花粉症の症状が出てからでは遅いのです。費用ですが、健康保険が適応され、3割負担の場合は初診時2500~4500円程度、手術時9000円程度が目安のようです。
「レーザーで焼く」ということに抵抗がない人は試してみるのもいいかもしれません。ただしこれも根本的な治療にはなりません。あくまで一時的なものです。
アレルゲン免疫療法
なかなか治らない花粉症ですが、唯一スギ花粉症の根本的な治療方法がアレルゲン免疫療法です。アレルゲン免疫療法には2種類あります。皮下免疫療法と舌下免疫療法です。2つの違いは「どこからスギ花粉エキスを入れるか?」です。
皮下免疫療法
舌下免疫療法
アレルゲン免疫療法の治療期間は最低3年間、できれば4~5年が必要と考えられています。根気強く続けていく必要がある治療法ですが、多くの人に効果があったと報告があります。
ただしデメリットもあります。治療とはいえアレルゲンを使用するため、副作用としてアレルギー反応が出る場合があります。多く見られるのは、口腔内の腫れや口腔、咽頭、耳などの掻痒(そうよう)感です。治療を開始した時に副作用がなくても、途中から症状が出ることもあります。そのため、治療中の数年間は副作用が起こりうることを忘れないようにしなければいけません。
まとめ
いかがでしたでしょうか?花粉症の程度によって自分に合った治療法を選ぶといいと思います。スギ花粉がひどくて悩んでいる方はアレルゲン免疫療法を検討されるのがいいと思います。注射が平気な方はコストなども安くなるので「皮下免疫療法」、注射が苦手な方はちょっとコストは高くなりますが「舌下免疫療法」がいいのではないでしょうか?
長期的な治療となるので根気が必要ですが、完全にあの花粉症の苦しみから解放される可能性があることを考えれば頑張る価値はあると思います。ただし効果が出ない方もいるので、その点はあらかじめ覚悟をしておく必要はあります。
私も試そう試そうと思っているのですが、なかなか行動に移せていない状況です。注射は苦手なので舌下免疫療法を試したいです。もし既に治療を試した方がいらっしゃいましたら、コメント欄からでもお問い合わせ欄からでもその効果を教えていただけるとありがたいです♪
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